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化学は数学や物理学とともに、すべての科学技術の基盤となる学問であり、物質の持つ固有の構造や性質を原子・分子のレベルから明らかにするとともに、新しい特性・機能を持った物質を創製することを通して、これまでも人々の幸福と発展に寄与してきました。プラスチックや合成繊維などの高分子、抗生物質などの医薬品、セラミックスや電子材料などの無機材料、燃料電池などの新エネルギー、これらはすべて化学が作り出してきた物質と技術です。いつの時代も、新しい技術にはそれを支える新しい物質が必要であり、また新物質が新技術を生み、育ててきました。このように、物質の面から技術を支えてきたのが化学なのです。バイオテクノロジーや情報科学などの現在脚光を浴びている領域も、化学によって支えられているといえるでしょう。

しかし、科学技術が急速に発展して物質文明が高度化するにつれて、昨今ではエネルギーや資源の欠乏・枯渇、また産業や消費生活からの排出物による地球環境の汚染が人類の大きな問題となってきていることも事実です。現代の文明が持続的に発展していくためには、それらの課題を克服しなければなりません。応用化学科では、こうした課題に取り組むことができる基礎的な学力と企画・立案・実行能力が身につくような履修体系を用意しています。