人間総合理工学科・都市人間環境学専攻

後期必修授業紹介①『空間情報科学概論』

2013年10月08日

 夏休みが終わり、後期の授業が開始して2週間が経過しました。最近では朝晩が冷え込むようになり、秋の気配がやってきましたね。学生達は夏休み中にサークル活動や短期留学など、それぞれ充実した休暇を満喫し、後期からはまた気持ちを切り替えて勉強に励んでいるようです。
 
 さて、後期からは新たに学科必修授業が3科目始まりました。
 今回はそのうちの1つ「空間情報科学概論」という科目をご紹介します。
 
 山田育穂教授が教鞭を執るこちらの授業は、空間情報科学の基本的概念及び方法論を学ぶことのできる授業です。空間情報科学では、空間データ(空間、特に地表面で起こる事柄に関する位置を持った情報)を有効に活用して、空間で発生する様々な問題の理解・解決を目指します。交通混雑や保育所の不足といった都市問題、病院の配置や感染症の拡大など医療や健康に関わる問題、環境汚染や生態系の保全など自然環境に関わる問題等、私たちの生活を取り巻く様々な場面に適用することができ、都市計画、防災、保険医療、環境保全、観光、ナビゲーション、エリアマーケティングなど、広い分野で注目を集めています。
 
 講義形式の授業に加え、地理情報システム(Geographic Information Systems; GIS)のソフトウェアを用いたコンピュータ演習も取り入れ、理論と実用的な技術の両面からアプローチしています。人間総合理工学科のコンピュータ演習室には、ArcGISという世界標準のソフトウェアが完備され、この授業に限らず様々な授業や演習を通じてGISスキルを磨くことができます。
 
 学生からは、「目に見えないものを地図で表現できることを初めて知り、様々な可能性のある分野だと興味を持った」「地図の意義を知ることができ、面白い」といった意見があり、初めて学ぶ分野に興味津々のようです。