都市環境学科・都市人間環境学専攻

都市人間環境学専攻の手計研究室の学生2名がサンフランシスコで開催された国際会議(アメリカ地球物理学連合AGU Annual Meeting 2023)に参加しました。

2024年01月08日

都市人間環境学専攻の手計研究室の学生2名がサンフランシスコで開催された国際会議(アメリカ地球物理学連合AGU Annual Meeting 2023)に参加しました。

AGUは地球物理学分野での世界最大の学会であり、世界中の研究者や学生が毎年約2万人以上参加しています。

 

M2 津田妃奈子さん(ポスター発表)

Proposal of flood vulnerability and risk indicator in limited data countries: a case of Thailand

データが乏しい中進国や開発途上国を対象に、洪水対策だけでなく保険市場や外国企業の裨益となることを目的に、タイ国を事例として新しい簡便な洪水脆弱性やリスク指標を提案しました。首都バンコクにおける洪水脆弱性の高さや洪水ハザードの項目で実際の事象に基づいたデータ(今回は浸水域データ)を使用することの重要性を示しました。

 

M2 中村駿太さん(ポスター発表)

Development of a multi-reservoir operation methodology that balances flood and water utilization in the Chi River Basin, Northeastern Thailand

本研究は流域の治水と利水の両面に資することを目的に大規模貯水池を対象とした新しい貯水池運用法を提案した成果です。本手法を過去10年で最悪の2017年の大規模洪水に適用した結果、水利用に十分な貯水量を確保しつつ、浸水深1.0m以上の浸水域を226km 2低減させることに成功しました。現在、実際の運用に利用してもらえるようにタイ政府機関と議論を進めています。


ご興味をお持ちの方は、以下のリンクをご覧ください。
中央大学 都市・人間環境学専攻
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/science/departments/civil_env/
手計研究室 https://civil.r.chuo-u.ac.jp/lab/water/