国際情報学部

『情報通信政策研究』第6巻第1号に国際情報学部教授 石井夏生利の論文が掲載されました

2023年01月12日

国際情報学部教授 石井夏生利

国際情報学部教授 石井夏生利の専門分野は、情報法、プライバシー・個人情報保護法です。著書に、『ICT・AI時代の個人情報保護』『EUデータ保護法』等があります。
このたび、石井の論文「アバターのなりすましを巡る法的課題 ―プライバシー保護の観点から」『情報通信政策研究』第6巻第1号に掲載されましたのでご案内いたします。

私たちの普段の生活やビジネス面での応用も期待されているメタバースの世界では、人々は「アバター」と呼ばれる分身を用いて、3次元の中で活動します。その「アバター」の容姿は、ユーザーが自由にコントロールすることができますが、このことによる様々な法的課題の出現が指摘されています。そのひとつに、既存の「アバター」を第三者が複製し、あたかも既存の「アバター」のユーザーであるかのように振る舞う「なりすまし」があります。
本稿では、アバターのなりすましを巡る法的課題について、メタバースにおける「アバター」の人格権やプライバシー権、アイデンティティ権を整理しつつ、「アバター」の本人確認技術や認証制度、「アバター」の登録制等、「アバター」の適切なID管理の方策を検討しています。