国際情報学部

国際情報学部で2021年度学長賞・学部長賞の受賞者との懇談会を実施しました

2021年10月29日

中央大学では、学力・人物ともに特に優れ、本大学全体を活性化する人材であると期待される学生に、学長賞・学部長賞を授与し、あわせて学長賞・学部長賞給付奨学金を支給しています。

国際情報学部では、2021年度の受賞者として、3年津田敦哉さんが学長賞に、3年王安理さんと2年大和田光紀さんが学部長賞にそれぞれ選出されました。

10月26日、国際情報学部長・教授 平野晋から学部長賞受賞者2名に授与証が手渡された後(学長賞受賞の津田さんには、後日学長から授与証が授与されます)、学生3名と学部長の懇談が行われました。

平野学部長:
このたびの受賞、誠におめでとうございます。
学業成績だけでなく正課外でも精力的に活動されているようですね。ぜひ、皆さんの活動について教えてください。

津田さん:
私が所属するゼミの先生は、他大学で利用されている学習支援システムを開発・運用されています。私はそのシステムの改善の一環として、機械学習を活用した自動添削機能の開発に携わっています。
先日開催された「人工知能学会全国大会」ではその経過を論文として発表する機会にも恵まれました。
さらにユーザーにとって便利なものとなるよう、引き続き研究を進めていきたいです。

王さん:
私はゼミでは、AIの利活用における人間の関わり方や政策について研究しています。
最近ではゼミのメンバーとともに「住民主体のスマートシティの在り方」というテーマで論文を執筆し、社会情報学会で発表も行いました。
ゼミでの活動とは別に、iTLの学生有志によって立ち上げられた「AI研究会」でもAI政策やAI利用における倫理的課題等について議論し、見識を深めるよう努めています。

大和田さん:
私は人間とコンピュータ・システムの相互作用がテーマのゼミに所属しています。まだゼミが始まったばかりなので、具体的な研究テーマはこれから設定していくところです。
元々web上でのマーケティングに興味があったこともあり、情報系の学修には特に注力してきました。
1年次には基本情報技術者試験に合格し、先日は応用情報技術者試験も受験しました。今は12月の結果発表を待っているところです。

平野学部長:
それぞれご自身のテーマや目標をしっかり設定し、実現に向けて精力的に学修・研究を進めているようで何よりです。どんどん成果を出して、国際情報学部を牽引する存在としてご活躍いただきたいです。
皆さんはそもそもどうしてiTLへの進学を決めたのですか。また、実際に入学してみてどうでしたか。

大和田さん:
webマーケティングを学びたかったので、当初は経済・経営系の学部を視野に入れていましたが、より情報色の濃い学部での学びに興味がシフトしていくうちにiTLへの進学を決めました。
授業を受けていくうちに、マーケティングからコンサルティングにも興味がわくようになり、ITコンサル企業でのインターンにも参加しました。
「情報」と「法律」を学際的に学ぶiTLだからこそ、興味の幅を広げることができているのだと感じています。

王さん:
高校時代は文系クラスでしたが、「情報」への興味は抱いていました。
その中で、「情報」と「法律」という組み合わせに新鮮さを感じたことが、iTLへの進学を決めた理由のひとつでした。
iTLに入学してから、情報系の科目と法律系の科目を学び、情報技術の社会実装を実現する上での、法律に関する知識の重要性をますます感じています。
ゼミでのテーマであるAIをめぐる政策の研究の基礎知識として、法律系科目での学修は非常に有用な学びです。

津田さん:
高校時代は、「情報」に限らず生物や芸術などあらゆることに興味がありました。
その中でも「情報」という学問は、領域横断的にさまざまな物事を研究対象にできると考え、そちらに関心が向いていたところ、iTLを見つけました。
当初はどうしても情報技術について学びたいという一心でしたが、法律などを含めて広く学んだことが結果的に今の研究にも生きていると感じます。

平野学部長:
iTLは、文系出身でも「情報」を学べるようにカリキュラムや入試制度を設計しています。
高校時代に理系科目が得意でなくとも、「情報」の学修を研究成果に昇華している好例として、iTLの後輩やこれからiTLを目指す受験生の道しるべとなっていただきたいと思います。
「情報」と「法律」を学ぶという他に類を見ないこのiTLで更に学修・研究を進め、活躍することを祈念しております。