国際情報学部

国際情報学部の学生が社会情報学会において発表を行いました

2021年09月21日

国際情報学部の飯尾ゼミと須藤ゼミの学生が、一般社団法人社会情報学会の学会大会において、論文を発表しました。

国際情報学部_iTL_の飯尾ゼミでは、人間とコンピュータのインタラクションや、サイバーワールド及びリアルワールド両面における市民の行動分析等について、須藤ゼミでは、ICT・AI・データサイエンスが社会に与える影響と人間のあり方や政策等について、それぞれ研究しています。

本学会において、それぞれのゼミは概ね以下のとおりの発表を行いました。


●飯尾ゼミ(藤山勇愛美、中島桂大)
【職業適性診断に関する能力分析及びその向上方法の検討】
新卒での入社後3年以内に離職する割合、いわゆる3年離職率が30%を超える中、AI技術を用いた業務の自動化により、働き口が減っていくことが予想される職種もある。
本稿では、自身に適した職業が何か、その判断をサポートするためのシステムの構築に向けて、
システム利用者に対する精神分析や学力分析を経た上で、各人の能力を向上させるための具体的な手法を検討する。

●須藤ゼミ(王安理、池田雄輝、小林誉史、下田泰誠、新井菜々子)
【「住民主体」のスマートシティの在り方】
AI・IoT等のICT技術を活用し、地域の課題を解決し、また新たな価値を生み出すことを目的としたスマートシティ。
本稿では、スマートシティ化を官民主体・技術主導で進めてきたカナダ・トロントや韓国の事例と
住民主体を基本としてスマートシティ化を目指すオランダ・アムステルダムや徳島県美波町や兵庫県加古川市、神奈川県横浜市の事例を比較し、住民の積極的な参加がスマートシティ化の推進に与える影響を明らかにしつつ、それが抱える課題についても言及する。

●須藤ゼミ(清田将裕、佐々木彩音、久保田樹、大西笑未、福地佑香)
【企業のテレワーク導入と女性のワークライフバランス】
コロナ禍により社会全体がオンライン化に舵を切り、業種・職種によっては、テレワークによる業務がメインとなっており、奇しくもワークライフバランスの実現に一役買っている。
本稿では、コロナ禍以前からテレワークを導入してきた国内外の企業の事例から、従業員、特に女性従業員のワークライフバランスに寄与した正の側面と対面でのコミュニケーション不足が企業の業績悪化の一因とされる負の側面を挙げ、企業が存続・発展していくために必要なイノベーションと従業員のより良い働き方を支える仕組み・体制とのバランスについて考察する。

iTLでは、2年次後期からゼミ(科目名:「国際情報演習」)が始まります。各ゼミでは「情報の仕組み」「情報の法学」「グローバル教養」のそれぞれ切り口から情報社会の諸課題に対する解決策を導く研究を行います。iTLでは引き続き、講義で得られる「理論」とゼミでの「実践」により、より良い情報社会の構築に貢献できる人材の育成を目指してまいります。