国際情報学部

『ジュリスト』2021年8月号に国際情報学部教授 石井夏生利の論文が掲載されました

2021年08月04日

国際情報学部教授 石井夏生利

国際情報学部教授 石井夏生利の専門分野は、情報法、プライバシー・個人情報保護法です。著書に『ICT・AI時代の個人情報保護』『EUデータ保護法』等があります。

このたび石井の論文「個人情報保護委員会による公的部門の監督」が『ジュリスト』2021年8月号に掲載されましたのでご案内いたします。

我が国の個人情報保護法は、目まぐるしい変化を伴う情報分野で取り扱われる個人情報・プライバシーを適正に扱うために、3年ごとに見直しの検討が行われることになっています(3年毎見直しによる改正は2020年に行われました)。
また、直近では2021年5月12日に個人情報保護法等が改正され、個人情報取扱事業者のみを対象にしていた個人情報委員会の監督権限の範囲が、行政機関や地方公共団体の機関、独立行政法人等の公的部門まで広がることになりました。
この改正には、欧州連合の一般データ保護規則(GDPR)が関係しています。

本稿では、上述の改正に関連して「独立監視機関の意義」「公的部門への監督権限」を整理しつつ、
GDPRの規律及び執行状況と比較し、「公的部門への監督権限をめぐる論点」を検討しています。