国際情報学部

国際情報学部教授 石井夏生利が書籍を刊行しました

2021年03月01日

国際情報学部教授 石井夏生利の専門分野は情報法、プライバシー・個人情報保護法です。著書に、『ICT・AI時代の個人情報保護』『EUデータ保護法』等があります。

このたび石井が『個人情報保護法コンメンタール』を編著、『Ctrl+Z 忘れられる権利』を監訳しましたのでご案内いたします。

【タイトル】個人情報保護コンメンタール
【編著者】石井夏生利、曽我部真裕、森亮二
【出版社】勁草書房
【ISBN】9784326403813
【内容紹介】
日本の個人情報保護関連法は、2015年9月にいわゆる「3年ごと見直し」に関する規定が設けられ、活発に改正の動きを見せています。2020年6月には、3年ごと見直しを受けた改正個人情報保護法が成立し、2021年の通常国会には、官民の個人情報保護関連法を一体化させるための改正法案が提出される予定です。こうした一連の個人情報保護関連法改正は、EUの一般データ保護規則やアメリカの個人情報保護法制等の影響を強く受けており、個人情報保護関連法改正の理解には、国内外の動向を俯瞰的に捉えることも必要です。
本書では、逐条解説形式で判例や各省庁のガイドライン等を取り上げつつ、それらに該当する国外の法制度の規定の解説も加えています。

 

【タイトル】Ctrl+Z 忘れられる権利
【著者】メグ・レタ・ジョーンズ
【監訳者】石井夏生利
【出版社】勁草書房
【ISBN】9784326451234
【内容紹介】
一度インターネット上に掲載された情報は、インターネットの特性上、個人の力ではその情報を削除することは難しく、日本でも「忘れられる権利」についての議論・検討が進んできています。表現の自由等の権利と相反する関係にあるため、国・地域によって「忘れられる権利」への考え方は異なります。
本書は、「忘れられる権利」に関するEU、アメリカにおける議論を考察し、社会学的、法学的アプローチから権利の本質を探っています。検索エンジン事業者に対する検索結果の削除請求という特定の文脈を超え、「忘れられる権利」を多角的に捉えることに寄与します。