国際情報学部

国際情報学部で学生主催のオンライン座談会「こころと社会とメディア」を実施しました

2021年01月22日

2021年1月12日、国際情報学部_iTL_の学生主催により、本学部教授 村田雅之を迎えたオンライン座談会を実施しました。
本企画は、iTLの学生が自ら立案している企画で、今回が3回目の実施です。
・2020年11月04日_国際情報学部で学生主催のオンライン座談会「情報技術の進展と社会の変容」を実施しました
・2020年09月23日_国際情報学部の学生主催で、平野学部長によるオンライン座談会が開催されました

今回の座談会のテーマは「こころと社会とメディア」。
村田は、社会心理学を研究分野のひとつにしており、「予言の自己成就」(根拠のない予言であっても、人々がそれを信じて行動することにより、そのとおりの現実が創り出されてしまうこと)や「社会的ジレンマ」(個人にとっては合理的な判断であっても、それが集積することで全体としては非合理的な結果が生じてしまうこと)を紹介しながら、コロナ禍における人々の行動、例えば、トイレットペーパーの買い占めや外出自粛要請下における外出等がなぜ起きているのかを解説しました。
また、人々のこのような行動に大きな影響を与えるメディアの存在や情報発信のあり方にも言及しており、国際情報学部において情報社会が抱える問題の解決策を学ぶ学生にとっては示唆に富んだ講演でした。

後半は、事前に寄せられた多数の質問に、ひとつひとつ回答する形式で進行しました。コロナ禍でのコミュニケーション、社会の分断、映像における文化的相違、効果的なプレゼンテーション、教育コンテンツとしてのメディアなど、多様な論点について、回答と説明がなされました。

最後に、村田から学生に向けて、英語力を高めること・データを収集して分析する経験を持つこと・知る喜びを持ち続けることを意識して学修に励んでもらいたい旨のメッセージが送られ、閉会となりました。

iTLは、本座談会のように学生が主体となって企画する学びの機会を応援し、現代社会の課題解決に貢献できる人材の育成を目指してまいります。