経済学部

FLP国際協力プログラムの期末成果報告会で卒業生の坂本雛梨さんがSDGsについて講演

2023年12月9日(土)、多摩キャンパス3号館にてFLP国際協力プログラムの期末成果報告会が開催され、その締めくくりとして同プログラムの林光洋ゼミOGである坂本雛梨さんによる特別講演が行われました。

坂本さんは中央大学文学部を2019年3月に卒業した後、株式会社ニトリに入社し、店舗運営に携わりました。業務の中で環境にやさしい店舗にすることを任されたり、在学中のゼミ活動で感じた「社会的課題を解決しようと頑張っている企業を応援したい」ということを思い出したりした結果、株式会社オルタナに転職。現在は同社のコンサルティング事業で活躍されています。

株式会社オルタナは、日経新聞の元記者が「20世紀の資本主義はいずれ行き詰まるのではないか」と感じたことをきっかけに立ち上げたソーシャル・ビジネスの会社で、「ビジネスの軸を23.4度傾ける(今までのビジネスをすべて否定するのではなく、スタンスを少し変えてみる)」という理念のもと、SDGsに焦点を当て、企業のサステナビリティを意識した取組みや製品を評価する仕組みづくりを行っているとのこと。メイン事業としてWEBおよび紙媒体のマガジン発刊や格付けセレクションがあり、これはSDGsに取り組む企業側にとって、単純に「うれしい」というほか「責任感を感じる」や「SDGsへの取り組みが加速する」といったメリットをもたらすということです。
講演の中ではSDGsの進捗が遅れていることや、「SDGsウォッシュ」と呼ばれる、見せかけの取組みがあることを示し、特にそうした見せかけの取組みが企業の人材にも悪影響を与えていることをお話くださいました。

坂本さんは、学生時代、林ゼミで身に付けた、調べ・まとめ・発信するという一連の活動が今も仕事に活きていることや、「気を許すことができ、信頼できる大学時代の仲間を大切に」、「自分の意見を持つことは当たり前にしなくてはいけない」、「物事に疑問を持つ・批判的な視点を忘れない」などなど、これから社会人として羽ばたく学生たちに、必要なこと、重要なことを教えてくださいました。
学生のうちにやっておくべきことを示すとともに、「学生生活を思いっきり楽しんで!」とポジティブなメッセージをくださいました。

 

この日午前から半日をかけてのFLP国際協力プログラム期末成果報告会では、経済学部の林光洋教授、中川康弘教授が指導する学生たちも参加し、それぞれのゼミで取り組んできた研究や国際協力に関連した活動の成果を報告しました。