経済学部

経済学部「国際公共政策」にて、(株)エイト日本技術開発の森孝信様と大寺泰輔様をお招きしての特別講義が行われました

2023年6月5日(月)経済学部の「国際公共政策」(担当:佐々木創教授)の授業の一環で、(株)エイト日本技術開発の都市環境・資源・マネジメント事業部副事業部長(理事)森孝信様、同・国際支社事業推進部課長 大寺泰輔様にお越しいただき、ハイブリット形式による講義を行いました。

同社は国や地域の未来を見据え、豊かで住みよい社会づくりに貢献し、計画、調査、設計からマネジメントまで幅広いステージで活躍する建設コンサルタント企業です(※①)。
講義の冒頭、建設コンサルタントは建設業ではなくサービス業であり、コンサルタントという仕事は丁寧に人とコミュニケーションをとることが大切だと強調していました。

また同社は、私たちの生活に身近である道路、橋、社会・土木インフラの公共施設など幅広く取り扱っており、それぞれの事業で企画立案や調査計画、施設の建設後も維持・点検・支援など、事業の最初から最後まで携わっていることをご講演頂きました。さらに、同社が建設コンサル業界において有数の実績を誇る廃棄物コンサルティングについて、実際に取り組まれたパラオの廃棄物処分場、タイの廃棄物発電事業に資するごみ質調査や、ベトナムのホーチミンのバイオガス事業などについてご紹介頂きました。

ご講演を頂いた大寺様からは、現在の取り組みとして、スマートシティーを計画に入れた街づくりや、環境省の設立した「環境インフラ海外展開基本戦略(平成29年7月)」「環境インフラ海外展開プラットフォーム(令和2年8月)」を基に廃棄物発電事業の海外展開に向けた日本の廃棄物発電技術の優位性についての検討業務などの紹介がありました。当該分野での新興国の技術提供が拡大している中、私たちは日本の技術的強み要素を最大限に生かすアプローチ方法や適正な競争環境の土俵作り、技術やノウハウの構築など、様々な方法で支援していると述べられました。

講義後の質疑応答では、授業終了時間ぎりぎりまで、参加学生との活発な議論が行われました。「どのような人材を求めているか」という質問に対し、コンサルタントは様々な主体にプロジェクトを丁寧に説明するコミュニケーション力が重要であり、かつお客様のニーズを把握し解決策を提案できる人が求められていると回答頂きした。また、社会インフラは実際に目に見えて結果が現れるため、やりがいと達成感を得られるとお言葉を頂き、就職活動を控えた参加学生の参考になりました。

(佐々木創ゼミ3年、菊池美律)

 

※①株式会社エイト日本技術開発 (ej-hds.co.jp)