経済学部

経済学部 & FLP国際協力プログラム林光洋ゼミの学生が浦和学院高等学校の生徒に模擬授業を行いました。

6月18日(土)多摩キャンパスにて、経済学部およびFLP国際協力プログラムの林光洋ゼミの学生による、高校生への模擬授業が行われました。授業に参加したのは、経済学部の見学・交流会のために訪れた浦和学院高等学校の生徒約20名です。

模擬授業は、演習形式で行われ、ウェイストピッカー(=ゴミ山から資源・有価物を拾い、それを売ることで生計を立てている人々)について考えるというものでした。高校生たちには、事前に、途上国のウェイストピッカーの少女のドキュメンタリー動画を視聴したうえで、1)「動画の中にはどのような社会的課題があり、それらはSDGsのどのゴールに関連しているのか?」、2)「動画の中の少女のような子どもたちにはどのような将来が待ち受けているのか?」の2つの問いに回答するという宿題が課されていました。

まず、それら2つの問いに対する高校生たちの回答について、林ゼミから、コメントや追加情報の提供がありました。その際、「想定していた以上に深く考えられた回答が多かった」という感想も添えられました。

次に、それらの回答を踏まえて、「ウェイストピッカーが抱えているそのような問題を解決するために、誰が、どのような政策を策定したり、事業、活動、支援を行ったりする必要があるのか?」という3つ目の問いがこの日のテーマとして設定され、高校生たちに林ゼミのメンバーがファシリテーターとして加わり、3班に分かれてディスカッションが行われました。

浦和学院高校の生徒たちは、ファシリテーター役の大学生の助言を聞きながら、積極的に議論し、意見を付箋紙に書き込み、それを模造紙に貼ったりはがしたりしながら、チームで考えを徐々にまとめていきます。2度の延長の後、白熱したディスカッションタイムが終了し、各チームの高校生たちが発表を行いました。アイディアが貼り付けられた模造紙を使いながら、模擬授業に参加した高校生全員が、それぞれのチームで話し合った結果を詳しく説明しました。

最後に、林ゼミの学生が、浦和学院高校の生徒たちの発表にコメントし、自分たちのアイディアも紹介し、現在進めているゼミの研究プロジェクトを説明して模擬授業を終えました。

その後は短い時間ながらも、林ゼミ生の引率で、キャンパスツアーが行われました。梅雨晴れの良い日和で、模擬授業が行われたForest Gateway Chuo(学部共通棟)から7号館(経済学部棟)まで緑に包まれた多摩キャンパスを談笑しながら歩き、林ゼミのゼミ室を案内するなどしました。

昨年度も、浦和学院高校の生徒の皆さんに林ゼミの学生が模擬授業を行いましたが、新型コロナウィルスの影響で、オンライン授業となってしまいました。今回は、対面で実施できましたので、高校生の皆さんには、大学の授業や大学での生活をよりよく知ってもらい、楽しんでもらえたのではないでしょうか。