経済学部

経済学部 伊藤篤ゼミの学生が、ネットワークソフトウェア研究会の若手奨励賞を受賞しました

2022年01月31日

経済学部 伊藤篤ゼミの学生2名(3年 中山春佳、2年 川上晴人)を含むチームが執筆した論文及び講演が、電子情報通信学会 ネットワークソフトウェア研究会において2021年の若手研究奨励賞を受賞しました。

今回の論文の内容は以下の通りです。

発表論文名

中山 春佳、川上 晴人、平松 裕子、伊藤 篤(中央大学)、原田 康也(早稲田大学)、上田 一貴(東京大学)、森下 美和(神戸学院大学),「日光戦場ヶ原における森林浴効果」 NWS-26-9, Oct. 2021.

 

論文概要

COVID-19の蔓延に伴い、健康管理の手段として、密になりにくいアウトドア活動が注目されている。本論文では、COVID-19後の観光支援をテーマに、これまでに日光・奥日光において実施している、BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンを利用した観光案内アプリの開発のプロジェクトの研究開発活動について報告した。
ひとつは、太陽電池式BLEビーコンの刷新である。弱い光でも発電できる色素増感太陽電池を利用導入することで、四季を通して安定的にビーコンを運用することを可能とした。
もうひとつは、健康の維持・促進・回復を主なテーマとした「ヘルスツーリズム」のに向けた取り組みである。特に、戦場ヶ原という大自然の中における森林浴の効果について、散策中の脳波を測定し、リラックスポイントの情報を収集した結果を示した。例えば、竜頭の滝のハイキングコースでは、リラックスポイントの候補になりそうなポイントが2箇所あることが判明した。

 

展開

この脳波の測定技術を利用して、対面授業とリモート授業における脳波の違いを測定し、対面の方が集中力が高まるという研究結果を経済学部プレゼンテーション大会で発表した。

 

今後の予定

次年度以降、戦場ヶ原案内アプリのアップデートと追加の調査を行いたいと考えている。また、ビーコンと連動して観光客に配信する情報に、リラックスポイントの情報を加えて配信する予定である。また、森林浴の効果をさまざまな場所で測定し、コロナ後のヘルスツーリズムの展開に寄与したいと考えている。(経済学部教授 伊藤篤)

これについて表彰式が1月28日に行われ、講演者の中山 春佳さん(経済学部 伊藤篤ゼミ)が賞状を受け取りました。

同賞は毎年1月から同年12月に行われた講演のうち、優秀と認められた講演者または今後の活躍が期待できると認められた講演およびその講演者に対して与えられる賞で、ネットワークソフトウェア研究会の20名の運営委員の投票により決定するものです。2021年度は、11件の講演が対象となっています。