経済学部教授 唐成(Cheng Tang)の新著『家計・企業の金融行動から見た中国経済 ― 「高貯蓄率」と「過剰債務」のメカニズムの解明 ―』が有斐閣より刊行されました。

概要
本書を通して、経済構造転換期の中国経済における家計・企業・銀行の金融行動の変化を理解し、少子高齢化やデジタル化が進む中国経済の将来を展望する。(有斐閣書籍紹介)
本書の構成
第Ⅰ部 家計の金融行動
第1章 | 家計の貯蓄行動──なぜ家計貯蓄率は高いのか |
第2章 | 家計の資産選択行動──なぜ家計はリスク資産を保有するのか |
第3章 | 家計の借入行動──金融リテラシーはどのような影響を与えるのか |
第Ⅱ部 銀行・産業の金融行動
第4章 | 産業における資金配分と銀行貸出──金融機関の融資行動はどのように変わったのか |
第5章 | 企業の過剰投資行動──フリーキャッシュフローはどのような影響を与えるのか |
第6章 | 政策金融──地方政府の債務問題にどのような影響を与えたのか |
終章 | 持続的経済成長に向けての課題──デジタル金融は経済成長の牽引役となるのか |
著者コメント
本書は筆者自身の現地調査に基づく実態把握や中国のさまざまデータの特性を考慮したうえで、ミクロとマクロ両面の最新のデータを駆使し、高貯蓄率と過剰債務・過剰投資という問題のメカニズムを明らかにするものです。 経済構造転換期の中国経済のリアルな姿がわかる一冊です。中国経済の研究者のみならず、マクロ経済学や金融論などの研究者や中国経済に関心のある学生・社会人にもぜひ読んでいただきたいです。
書籍情報
- 《タイトル》『家計・企業の金融行動から見た中国経済 -- 「高貯蓄率」と「過剰債務」のメカニズムの解明』
- 《著者》唐成(中央大学経済学部教授)
- 《出版社》有斐閣
- 《初版年月日》2021/12/22
- 《ISBN》978-4-641-16591-5