商学部『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグ・ビジネス論Ⅰ(明治安田寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、7月10日(木)、川崎フロンターレの経営推進室マネジャーの小林幸太氏が登壇しました。
Jリーグ・ビジネス論は、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇して、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。
講義内容
7月10日の授業では,まずは地域の特性,クラブのヒストリー,役割,アクションプラン,そして市民クラブへの転換等について概略をご説明いただきました。その後,FOOTBALL TOGETHERというスローガンを動画等を通じて説明していただきました。
第二に,フロンターレの経営状況,とりわけ収支の構造が解説されました。2024年度の売上高はJ1クラブの中で2位の約84億円であり,2015年度から倍増しているとのことでした。以上のように,Jリーグの他クラブと比べて売上高は高いし,その経営状況はコンサルティング会社の評価も非常に高いとのことであるが,世界のビッグクラブや国内のプロ野球と比較すると,まだまだ伸びしろがあり発展途上であるということが語られました。
第三に,2025年度から新設された,事業本部経営推進室についてご説明いただきました。全社横断的な部署であり,今後発生する,大きな変化に向けて,基盤を固めるべく,全社を満遍なく経営管理するための部署であるとのことでした。具体的な業務として,予算・予実管理,中期事業計画の策定・実行・モニタリング,新規事業の創出・導入・落とし込み,内部管理体制等ガバナンスの強化を挙げられました。上記の大きな変化として,Jリーグ秋春制への移行,等々力スタジアムの改修・等々力緑地での連携を指摘され,そのうえで未来に向けての中期事業計画および成長戦略の内容について解説していただきました。
最後に,2030年の売上目標達成に向けて,新規事業の創出・導入が必要とのことで,その概要についてご説明をいただくとともに,川崎市のインフラとしてのフロンタウン事業について詳しくご説明いただきました。
関連リンク
- 中央大学商学部「プログラム科目」(中央大学公式Webサイト)
- 「スポーツ・ビジネス・プログラム」Webページ
※スポーツ・ビジネス・プログラムは2026年度以降、募集はありません。
https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/program/program_01/
- 川崎フロンターレ
Webサイト(外部リンク)
https://www.frontale.co.jp/
- 明治安田生命 Webサイト
明治安田Jリーグ Webページ(外部リンク)
https://www.meijiyasuda.co.jp/brand/jleague/