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商学部
商学部長挨拶

中央大学商学部長 木立 真直

木立 真直
中央大学商学部長

●「商学部は経済学部とどう違うのですか」。かつて高校生からよく投げかけられた質問の1つです。やや乱暴にいえば、マクロないし抽象的に経済現象を究明する経済学部系に対し、ミクロないし具体的に企業や組織の経営活動を分析するのが商学部系と答えることはできます。もっとも各大学の商学部が対象とする学問領域やその重点の置き方が大きく見直されつつある今日、その質問に正確に答えようとすると頭を抱え込まざるをえません。

しかし一方で、卒業生の受入先である企業の方々から「商学部では一体、何を教えているのですか」と問われたことは、いまだありません。商学部がどのようなスキルを習得した学生を社会に送り出しているのかについて、企業の側には一定の理解と評価があるといってよいでしょう。それはマネジメント、マーケティング、ファイナンス、アカウンティングといった学問が企業の経営活動に直結している事情があるからと考えられます。最近の高校生の声を聞くと、彼らが抱く商学部のイメージは、依然、断片的なものではあっても、その実学的な側面を捉えた具体的なものに変化しつつあるように感じられます。商学部教育は基本的にはそうした学生のニーズに応える方向で変化しつつあります。

●1885年創設の中央大学に商業学科が設けられたのは1909年のことです。爾来、中央大学商学部は、本学の建学の精神である「實地應用ノ素ヲ養フ」の教育理念の実践を通して有為な人材を輩出し、100年を超える老舗としての歴史を刻んでまいりました。現在、経営、会計、商業・貿易、金融の4学科を設置しています。経営学科は経営戦略の策定、組織や情報の管理などマネジメント全般を、会計学科は経営における財の貨幣的価値の変動や業績を測定するための制度や手段を、商業・貿易学科はモノやサービスの移転と流通市場、マーケティング、さらに貿易や国際ビジネスの動向を、金融学科は金融システム、経営資金の調達や資産の運用、リスク管理を、それぞれ学問の対象としています。

もっとも、実際の企業活動はヒト、モノ、カネ、そしてマーケットのいずれか1つを欠いても成り立ちません。本学部では、どの学科に所属していても他学科の科目を柔軟に学ぶことができる自由選択度の高い履修システムを採用しています。とくに3年次からの専門ゼミは、所属学科の垣根なく志望し、卒論研究に取り組むことができます。さらに、経済学はもちろんのこと、地域経済科目、社会学や哲学、その他の教養科目が数多く配置されています。より多くの学生が海外の実体験ができるよう、様々な留学プログラムの充実や運用能力を重視した外国語教育に取り組んでいます。

●現代社会は、グローバル、リージョナル、ナショナル、ローカルの各レベルで様々な諸問題が先鋭化しつつあります。グローバル、ローカルの場の違いを問わず第一線で活躍するには、幅広い知見と基礎的なツールのいずれもが求められます。商学部の教授陣は、各々の専門分野の第一線で精力的な研究活動を行い、研究者としての社会的責任を果たすことに注力しています。高度な研究と質の高い教育に密接なリンケージがあることはいうまでもありません。大学教育も、遅ればせながら「量販店」から「質販店」への転換が要請されているのです。

「理論と実践の融合教育」は本学部教育の看板の1つです。そのゴールは、学生一人ひとりが進んで論理的かつ批判的な知性を磨きつつ主体的に行動する学習を通して、真のプロフェッショナルとして自立していくための基礎力を体得することにあります。ユニバーシティメッセージ「行動する知性。―Knowledge into Action―」を体現する卒業生が豊かで健全な社会を創造する担い手として活躍することを心より期待しています。中央大学商学部は、学生と教職員が一体となって、多方面の学外のご支援を賜りながら、伝統を継承しつつ新しい革新に挑戦していきたいと考えます。