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商学部
商学部長挨拶

中央大学商学部長 渡辺 岳夫

渡辺 岳夫
中央大学商学部長

中央大学は1885年に英吉利法律学校として創立されてから,イギリス流の経験主義・合理主義を基礎とした実学教育を伝統としてきました。商学部もまた,20世紀初頭の日本の産業の急成長に対応して実業教育の普及と充実が望まれる状況を受けて1909年に創設されてから,その伝統を守ってきました。しかし,守るべき伝統は守りつつも,産業を取り巻く環境の変化に対応して,あるいはその変化を先取りして教育内容や教育方法を変革しつづけ,現在においては企業経営上の諸課題に関する最先端の学びを提供しています。

商学部では,主として企業における経営行動について学びます。ここで経営行動とは,企業の経営者や管理者がとる基本的な行動を意味します。彼らはまずは経営の基本的な方針や目的を定め,次にその方針や目的を達成するために適した組織をつくり,それからその組織のどのようなポジションを誰に任せるのかを決定します。また,組織で働く人たちのモチベーションを高めるとともに,その進むべき正しい方向に導くために,評価や報酬の仕組みや様々な情報をやりとりするシステムなどもつくらなければなりません。そのうえで,経営者や管理者は,組織で働く人たち全員と協働して,消費者にとって魅力の高い製品やサービスをつくり,そしてそれらを国内や国外のマーケットに対して効果的・効率的な方法によって提供していくのです。その際,企業にとっては,これらの活動を円滑に行っていくのに必要な資金を調達し,財産を運用し,様々なリスクを管理することが非常に重要になってきます。また,経営を行った結果,どのくらい儲かったのか,どのくらい借金や財産が残っているのかなどを把握することは,永続的に経営を維持・発展させていくためにも,また円滑な資金の調達を可能にするためにも,とても大事なことです。以上のことについて効果的な学修を可能にするために,商学部では経営学科,会計学科,商業・貿易学科,そして金融学科の4学科体制をひき,体系的なカリキュラムを提供しています。

商学部では,経営,会計,商業,貿易,金融,そして経済全般に関わる知識や理論を体系的に学修するとともに,社会人として必要な見識を身につけ,豊かな人間性を育むために,思想史,哲学,文学,社会学などの教養科目も充実しています。また,2012年から5年間にわたり,中央大学が文部科学省のグローバル人材育成推進事業に採択されたことを受け,商学部では,語学力の向上に加え,グローバル人材に欠かせない異文化に対する理解,多様な物事の見方や批判的思考力の涵養に注力しています。新設された商学部独自の留学プログラムでは,英語圏,第二外国語圏(中国語,スペイン語,韓国語,フランス語,ドイツ語)への1セメスター留学制度を充実させています。その結果,商学部から毎年100名以上の学生が海外へ留学するとともに,現在商学部では200名以上の留学生が学んでいます。

さらには,企業との連携を前提としたアクティブラーニングにも積極的に取り組んでおり,企業経営上の実際の課題を実務家の方にご提示いただき,その解決に学生が取り組む「ビジネス・プロジェクト講座」,企業のインターンシップに参加するために必要な社会的なスキルやルールに対する理解を深めたうえで,実際にインターンに参加する「インターンシップ演習・実習」,サッカークラブの経営や障害者サッカーの全国選手権の運営に学生が自律的に取り組む「ビジネス・チャレンジ演習・実習」など,充実した科目群を配置しています。こうした講座を通じて,実務に潜む課題を発見し,習得した知識や理論を実際に活用して課題を解決する能力が涵養されると当時に,それらの課題の解決に向けて,周囲の人々や状況をよく理解し,協力者を得ることができるように行動する力,および相互に協力しあう態度を養うことができます。

以上のように,商学部では,商学に関する知識を授け,グローバル人材にとって欠かせない物の見方や教養などを育むだけではなく,それらを実際に活用する場の提供を精力的に行い,学生のチャレンジを促しています。チャレンジには失敗がつきものですが,失敗こそが次の成功につなげるために必要な実践知を身につけさせてくれます。中央大学商学部は,理論を学ぶだけではなく,その実践にチャレンジし,自分なりに理論をアレンジした持論を習得し,オンリーワンの自分を目指したいという学生に,これからも最適な学びの場を提供してまいります。