商学部

「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座)」にベガルタ仙台営業部長 笹氣理敬氏が登壇しました

商学部の『スポーツ・ビジネス・プログラム』の科目の一つである「Jリーグビジネス論Ⅱ(明治安田生命寄付講座:担当教員 渡辺岳夫)」に、106日(木)、ベガルタ仙台の営業部長である笹氣理敬氏が登壇しました


「Jリーグ・ビジネス論」では、主としてJリーグの各クラブの経営者・経営管理者が講師として登壇し、地域特性、スポンサー特性、スタジアム特性、サポーター特性を踏まえて、どのようなクラブ経営を行っているのかをご講義いただいています。

 106日の授業では、 クラブの概要、クラブ・ビジョン、絆プロジェクト、集客のための施策、そしてスポンサーシップのアクティベーションについて詳細にご説明いただきました。

 

 最初に、ホームタウンについて、以前は仙台市だけでしたが、本年度から宮城県全市にホームタウンを拡大したとのことでした。また、宮城県と仙台市がベガルタ仙台の半数近い株数を保有し、名実ともに「市民・県民クラブ」といえるそうです。

 第二に、クラブ・ビジョンについて、「次世代に残したいあなたの大切なものは何ですか?」という問いかけに「ベガルタ仙台」と言ってもらえるクラブになることであるとされました。そのためには、J1で継続的に戦える力(すなわちリスペクト)、揺るがないサッカースタイル(すなわち信頼)、地域と共に歩み、地域と共に未来を創る活動の継続(すなわち共感・共生)が大事であり、そして、5年後にあるべき姿として、①経営規模が35億円を超え、継続的な黒字計上を実現する経営体質、②安定した強化費を常に確保し、Jリーグ上位で戦うこと、③「シャレンなら仙台」と言ってもらえるような貢献活動を実施すること、以上3点を掲げているとのことでした。

 第三に、「絆プロジェクト」としてスポーツ振興、地域連携、社会連携、および東日本大震災復興支援を掲げ、様々な取り組みを実施しているとのことでした。特に、復興支援は、多くの宮城県の方々の想いに対する恩返しとして、熱心に行っているそうです。

 第四に、ベガルタ仙台の集客戦略として、カムバック率(コロナ前にスタジアムに来場していた人が現在スタジアムに来場している割合)を重視しているとのことで、現在は7割程度であるが、これをもっと高めていきたいとのことでした。集客のためには、さらに来場者の可視化を重視しており、紙からQRチケットへの移行を進め、来場回数ごとにうち手を分けて適切なコミュニケーションをとることを指向しているとのことでした。

 最後に、スポンサーシップについて、そのタイプを従来の「広告モデル」から「課題解決型」へ移行させつつあるとのことでした。ベガルタを活用したアクティベーション実施の例として、新卒内定者の辞退率改善が課題というスポンサー企業に対しては、内定者懇親会をスタジアムで実施したり(特別体験)、同じグッズをもって一緒に試合観戦をしたりすることで、課題解決に貢献しているとのことでした。

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