法学研究科研究科TOPICS

新たな知を生み出す創造の世界へ

学部での学びを終え法学研究科で研究を志す皆さんに、一言メッセージをお送りいたします。

まず、学部での学びとの違いです。法学研究科では、5つの専攻分野から一つの分野を専攻し、そこからさらにテーマを絞り、それを深く掘り下げることが求められます。一つのテーマを追い求めるのです。テーマを絞るためには、皆さんの問題意識を、専門分野における体系的知識と磨り合わせて精錬し、テーマの学問的意義を発見する必要があります。テーマを深く掘り下げるためには、先学の研究に遡り、また語学力を駆使して、諸外国の法制度、政治制度などを理解しそれらとの比較が必要となります。

つぎに、博士前期課程修了のためには、修士論文を作成し、審査に合格しなければなりません。博士後期課程の皆さんは、修士論文をさらに発展させ、博士論文の完成を目指します。いずれの課程においても、その中核は、みずからの研究の成果を〝論文〟という形にして外在化し、それが各々の水準に達していることが求められる点です。

そもそも研究が実り、一つの成果となるためには、先学の研究成果を踏まえ、それに石を一つ積み上げることを必要とします。そのためには、論文に、新規性・オリジナリティーが内在されていなければなりません。この意味で、研究は大変ですが、しかし、だからこそ、大変魅力的な営為でもあります。

研究は、ある意味で孤独な作業ではありますが、文献の読解や論文の作成のプロセスは、先学との対話でもあり、その行為は極めて社会的なものです。また研究会への参加や、院生同士で助言しあい、励ましあいながら、新たな知を生み出す知的創造の世界に足を踏み入れることは、大変魅力的なことです。

みなさんが法学研究科を志望されることを、心より念じております。

法学研究科
教授

原田 剛

専門分野

民事法

主な担当科目

民法演習1・2、民法特講1・2、特殊研究Ⅰ・Ⅱ(民法)

主要論文等

売買・請負における履行・追完義務(成文堂、2017年)、請負における瑕疵担保責任(成文堂、2006年、2009年(補訂版))、共同不法行為法論(共著)(成文堂、2012年)、「法律行為」文言の確立と「法律行為」概念の現在的意義(一)(二)(三完)法学新報122巻7・8号(2016年)、122巻11・12号(2016年)、123巻8号(2017年)