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ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス副専攻

概要

ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス副専攻(以下、HLS 副専攻)は、理工学研究科の博士前期・後期課程に設置される副専攻プログラムです。専攻横断的な他の副専攻とは異なり、理工学研究科に所属する大学院生が、自らの専攻にかかわらず、理工系研究者として修得しておくべき学際的で人文社会科学的な教養(ヒューマン・ウェルネスの知見含む)や言語科学の知見(発表・論文作成の言語スキル含む)をともに学び合う場となります。本副専攻の履修者は、学部設置の教養演習等で提供されている内容を、大学院レベルの発展的な内容にて体系的かつ集中的に修得します。

具体的には、現代社会における諸問題(例えばジェンダー論)を科学技術との関連で議論したり、最新の言語科学的アプローチによる言語の使用・習得過程や評価方法を理論的に議論したり、言語を文化・社会・思想との関連で議論したりといった、学生の主専攻には特化しないものの、広くは理工系研究の基盤に関わるような人文社会科学的なトピックに関する知見や具体的なアプローチへの知見を深めます。

カリキュラムの詳細

まずはオムニバス形式で開講される必修科目の「ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス概論」によって幅広いトピックについて議論します。さらに特定のトピックやアプローチについてより深く掘り下げるために、選択科目の各種「特論」を1科目以上履修します。

また、HLS 副専攻では、言語科学のスキル的な側面として、正確で論理的なプレゼンテーション・論文作成の技法を修得するための科目(大学院全専攻共通科目の「英語学術ライティング」「英語学術プレゼンテーション」や副専攻科目「日本語リテラシー発展演習」)を選択科目として履修することもできます(一部の「特論」において、言語スキルも包括する論理的思考や批判的思考のトレーニングを行うこともできます)。なお、修得する技法の中には、研究分野や専攻を問わず知っておくべき標準的な論文執筆等のスタイル(様式)についての演習も含まれます。加えて、選択科目の「ヒューマン・ウェルネス科目群」を履修することも可能です。

最終的には、HLS 副専攻で得た人文社会科学的な知見や言語スキルの技法を統合した実践の場としての「ヒューマニティーズ・ランゲージサイエンス特別演習」にて、リサーチペーパー(日本語または英語)を作成します。リサーチペーパーの指導は人文社会科学・言語科学の分野で研究を行っている理工学部の語人社・英語教室の専任教員が担当します。特別演習での研究内容としては、例えば、ジェンダー論と理工系研究をリンクさせたアプローチによる研究、言語習得論の知見を生かしながら自然言語処理のアルゴリズムを改善する研究等、各学生の専門分野を興味のある人文社会科学領域の視点から捉えなおすようなものが想定されます。特に博士後期課程のリサーチペーパーにおいては、そのまま学生自身の研究分野やリサーチペーパー指導教員の研究分野、あるいは学際的・融合的な分野の学術雑誌に投稿できる水準の研究を目指しますが、主に博士前期課程においては、各学生の専門分野を興味のある人文社会科学領域の視点から捉えなおし、リサーチペーパーを書き上げるプロセスや経験そのものが重要になります。

育成する人材像

これらにより、現代社会における諸問題に対する解決策を、理工系研究者としての各自の専門的な見地に加え、学際的で人文社会科学的な教養への深い知識をもちながら、かつ正確で論理的な言語によって提案することができる人材の育成を目指します。

副専攻のねらい

このように、HLS 副専攻のプログラムを履修し修了することで、論理的・批判的な思考力、語学力やプレゼンテーション・文章作成能力の向上に加え、主専攻での学びや研究にプラスアルファの視点やアプローチを獲得できることが期待されます。新奇性の高いアイディアというものは、従来とは違った組み合わせから生まれることが多いため、あえて理工系の院生にとって遠い(とされている)人文社会科学領域の学問分野に触れ、実際にリサーチペーパーを書き上げることにより、主専攻での学びと合わせて、革新的な発見やイノベーションにつながるようなアイディアを得ることが、HLS 副専攻のねらいとなります。

以下の「理工学研究科オンライン進学相談会」用の動画もご参照ください。