総合政策学部
学部長メッセージ

青木 英孝 中央大学総合政策学部長
●高まる総合政策へのニーズ
総合政策は、社会問題に多様な学問からアプローチし、解決策を提示できる人材を育成する学部です。開設は1993年。冷戦の終結やバブル崩壊など、混沌とした社会に対峙するには単一の学問分野では限界があり、複眼思考が求められるようになった時代でした。現在、社会は高度に成熟し、価値観が多様化し、社会問題は複雑化しています。さらに、IT革命で変化のスピードも加速しました。設立から30年。総合政策の価値は益々高まっています。
●学問分野とテーマ
政策科学科では、法学、行政学、政治学、経済学、経営学などの学問を、国際政策文化学科では、文化人類学、歴史学、宗教学、倫理学、言語学などの学問を学びます。そして、国家民族間紛争、少子高齢化と社会保障、働き方改革、災害や都市政策、環境問題、組織不祥事、スポーツと文化交流など、多様な社会問題を扱います。
●能力開発のカリキュラム
問題を発見し、複眼アプローチで考察し、エビデンス(証拠)に基づく政策立案を行います。この過程で、知識ストックと論理的思考力が重要になります。前提知識がないと問題を認識できませんし、解決策の多くは既存知識の結合から生まれます。また、議論の際は論理性が求められます。さらに、解決案を相手に分かり易く伝えるプレゼン技術や、実行段階でのコミュニケーション能力も重要です。特に国際問題では、異文化理解力の高さが求められます。総政では、これらの実力を養うカリキュラムが組まれています。
●ゼミの総政
総政の特長は、ゼミ中心の少人数教育です。気鋭の研究者が、少人数のゼミで、徹底的な議論を通してロジックを鍛えます。また、学びの場は教場だけではありません。フィールドワークを通じた実体験の充実も大きな特長です。さらに総政は、英語を含めて10言語を学べる極めて国際性の高い学部です。ぜひ、総合政策での学びと経験を通じて、自信という大きな武器を手にして下さい。