総合政策学部総合政策学部長挨拶

青木 英孝 中央大学総合政策学部長

●総合政策とは―高まるニーズ―

 「総合政策」とは何か。総合とは、学際的であるという意味です。複数の学問領域の知見を活用し、多様な視点から問題にアプローチします。政策では、社会問題を分析し、解決策を提示します。つまり、総合政策学部は、世の中にある問題を発見し、多様な学問領域の理論を用いて分析し、解決策を提示することで社会に貢献する学部です。

 開設は1993年。冷戦構造の終結やバブル崩壊など、混沌とした社会に対峙するには単一の学問分野では限界があり、複眼思考が求められるようになった時代背景でした。現在、社会は高度に成熟し、価値観の多様化が進み、社会問題は複雑化しています。さらに、ICT革命により変化のスピードも加速しています。時代が総合政策に追いついてきた感があります。設立から四半世紀。総合政策学部の存在価値はますます高まっています。

●学科構成―学問分野とテーマ―

 本学部は、政策科学科と国際政策文化学科から構成されています。政策科学科では、法学、行政学、政治学、経済学、経営学といった学問領域を、国際政策文化学科では、文化人類学、歴史学、宗教学、倫理学、言語学といった学問領域を学びます。そして、国家間の経済摩擦、民族間の紛争、少子高齢化と社会保障、働き方改革、災害や都市政策、環境問題、組織不祥事、スポーツと文化交流など、多様な社会問題を扱います。

●能力開発―問題発見・分析・政策立案・実行というプロセス―

 問題を発見し、複眼的アプローチで考察し、エビデンス(証拠)に基づく政策立案を行います。この過程で、知識のストックと論理のフローが重要になります。前提となる知識がないと、問題が見えないこともありますし、解決策は得てして既存の知識と既存の知識の結合から生まれます。また、議論や提案の場面では、論理的であることが重要です。さらに、自分たちの解決策を相手に分かり易く伝えるプレゼンテーション技術も必要ですし、実行段階では周りを巻き込むコミュニケーション能力も重要です。特に、国際的な問題では、異文化理解力の高さが求められます。

 行動する知性。総合政策学部では、これらの実力を養うカリキュラムが組まれています。

●ゼミの総政―教育の特色―

 教育の特長は、ゼミを中心とした少人数教育です。ゼミを担当するのは、それぞれの分野の第一人者です。気鋭の研究者が、少人数のゼミで、徹底的な議論を通してロジックを鍛え上げます。

 また、学びの場は教場だけではありません。多くの社会問題は、当事者から直接話を伺うことで深い理解に繋がります。フィールドワークを通じた“実体験”が充実していることが大きな特長です。

 さらに総合政策学部は、英語を含めて10言語を学ぶことができる極めて国際性の高い学部です。フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語、韓国・朝鮮語、マレー・インドネシア語、ヒンディー・ウルドゥー語、ペルシア語、アラビア語。特に、アジア中心の地域文化研究は、日本でトップクラスの充実した内容になっています。

 ぜひ、総合政策学部での学びと経験を通じて、自信という大きな武器を手にして下さい。