国際情報学部

国際情報学部教授 平野晋が総務省の「情報通信法学研究会」で研究発表を行いました

2023年10月11日

国際情報学部長・教授 平野晋

国際情報学部長・教授 平野晋の専門分野は、製造物責任法、アメリカ法、サイバー法、及びAI・ロボット法です。
著書に、『アメリカ不法行為法』、『ロボット法』、『体系アメリカ契約法』等があります。
また平野は、経済開発協力機構(OECD)の「AI専門家会合」の日本共同代表や、内閣府の「人間中心のAI社会原則会議」の構成員や、総務省「AIネットワーク社会推進会議」の副議長等を務めて、AIのルール作りに携わってきました。

 

2023年9月6日に行われた「情報通信法学研究会」において、研究発表を行いました。
タイトル:AIの判断に対するヒトの最終決定権の限界 Human-in-the Loopの問題

 

本発表で平野は、特に人材採用など雇用の現場でのAI利用について取り上げ、AIに学習させたアルゴリズムそのものに偏見のあるデータが含まれていること等によって生じる「Algorithmic Bias」の問題や、AIが下そうとする判断を人間が監視し、最終的な判断を決定する「Human in the Loop」は機能不全に陥りがちである問題について言及しました。

また、雇用の現場でのAI利用には慎重であるべきという立場から、FAT(Fairness/公平性、Accountability/説明責任、Transparency/透明性)の原則を遵守する仕組みを取り入れるべきだと指摘しました。