国際情報学部
国際情報学部教授 石井夏生利の論文「クッキーの利用に関する各国・地域の法的規制」が、雑誌『ビジネス法務』に掲載されました
2020年09月11日

国際情報学部教授 石井夏生利の専門分野は情報法、プライバシー・個人情報保護法です。直近の著書には「EUデータ保護法」があります。
※「EUデータ保護法」の概要はこちらからご覧ください。
このたび、石井の論文「クッキーの利用に関する各国・地域の法的規制(上)(下)」が雑誌『ビジネス法務』に掲載されましたのでご案内いたします。
【掲載誌】ビジネス法務2020年9月号・10月号
【出版社】中央経済社
【論文名】クッキーの利用に関する各国・地域の法的規制
【著者】石井夏生利
【内容紹介】
本稿では、欧州・米国・中国・東南アジアにおけるクッキーを巡る議論を概観しています。クッキーとは、ウェブページにアクセスした利用者をウェブサーバ側でチェックできるように設けられた機能です。サーバの管理者がこれを顧客の管理に利用することで、利用者側はウェブページを快適に閲覧できるメリットを享受していますが、その反面、オンライン上の閲覧履歴等の情報収集やその利用方法によっては、プライバシー侵害の可能性ももたらします。現在、日本にはクッキーの利用を直接に規制する法制度はありませんが、技術的な追跡手段に対する法的対応の在り方を考える上で、他の国や地域の議論を整理することは有用です。各国・地域の議論を概観した上で、クッキーを始めとする個人のプライバシーに関わる情報技術と個人の同意の関連性について言及しています。

