経済学部

経済学部「金融論Ⅰ」にて、明治安田アセットマネジメント株式会社様による特別講演

2025年12月11日(火)、経済学部の科目「金融論Ⅰ」(担当:近廣昌志准教授)において特別講義が行われ、明治安田アセットマネジメント株式会社より会長の中野さま、神子さま、髙橋さま、國分さまがお越しくださいました。中野さまがメインスピーカーとして、長年資産運用の第一線で活躍してきた立場から、資産運用業界の実務やキャリア形成についてお話しくださいました。

講義の前半では、明治安田アセットマネジメントの概要が紹介されました。同社は明治安田生命の100%子会社であり、投資信託業務と投資顧問業務を事業の柱としています。近年、日本が「資産運用立国」として注目される中で、同社が果たす役割や、独立系・外資系を含む資産運用業界全体の特徴についても解説がありました。
続いて、資産運用会社における仕事の内容について詳しい説明がありました。運用や営業といったフロント業務だけでなく、取引の約定処理や資金決済、データ管理を担うミドル・バックオフィス、経理やIT、企画などのコーポレート部門が一体となって業務を支えていることが紹介されました。特にミドル・バック業務は学生から見えにくいものの、運用成果を支える重要な役割を担っていると強調されました。

中野さまは、就職先を選ぶ際の視点として「企業理念と自分の価値観が合っているかを大切にしてほしい」と述べ、運用の哲学やコンプライアンス意識の重要性にも触れました。資産運用業界は法規制が多いため、会計やファイナンスに加えて法律の基礎知識を身につけておくことが望ましいとし、経済学部・商学部での学びが強みになると語りました。

講義は70分ほどで終了し、後半の質疑応答では学生から実務や就職活動に関する質問が多く寄せられました。
「トップダウンの考え方が運用に組み込まれるケースもあるのか」との質問に対しては、通常はアナリスト主導のボトムアップ運用を基本としつつ、トランプ関税のような市場環境が急変する局面ではリスク管理の観点からトップダウン的判断を加えることもあると説明しました。また、保険資金を運用する立場から、一定の絶対収益確保が不可欠である点にも触れられました。

そのほかに、学生からは実務やキャリアに踏み込んだ質問も相次ぎました。

また就職活動について、金融業界で評価される資格や学生時代に力を入れるべきことなど具体的な質問も多くありました。資格は一定のアドバンテージにはなるものの決め手ではなく、「何を学び、どう考えてきたかを自分の言葉で語れることが大切」と回答があり、DCF(割引キャッシュフロー)など価値評価の考え方を理解しておくことの重要性も示されました。

最後に中野さまは、大学時代に身につけておくべきこととして、勉強に向き合う姿勢や時間の使い方を挙げ、「好奇心を持ち続けることが、社会に出てからの強みになる」と学生にエールを送りました。本講義は、資産運用業界の実像と将来のキャリアを考える貴重な機会となりました。