2025年1月15日タイ王国・バンコクにて、自動車産業を通じた両国の更なる連帯を強化するため、経済産業省、在タイ日本国大使館、JETROバンコク事務所等が主催し、「日タイ官民自動車ビジネスフォーラム」が開催されました(※1)。

主催者と登壇者の記念撮影(佐々木教授は前列左から一人目)
同フォーラムでは、オンライン含め約700名の参加者を前に、日本とタイ王国それぞれから自動車産業に関わる官民のステークホルダーが登壇し、4つのテーマでパネルディスカッションを行いました。

フォーラム会場の様子
そのパネルディスカッションの1つである「サーキュラーエコノミーとエコシステム」において、本学部の佐々木創が招聘されモデレーターを務めました。
電動車(EV)が急拡大するタイにおいてサーキュラーエコノミー(循環経済)を構築するためには、原料調達から廃棄に至るまでのライフサイクル全工程を追跡するトレーサビリティの確保、排出者責任の厳格化、これらを実装する技術や管理するプラットフォームの開発への支援などが議論されました(※2)。

パネルディスカッションの様子
本パネルディスカッションに関連して、佐々木教授はトヨタ自動車㈱の現地法人Toyota Daihatsu Engineering & Manufacturing社やDOWAエコシステム㈱の現地法人Waste Management Siam社と産学連携で研究し、EV等のリチウムイオン電池等のリサイクルに関する論文を発表しています(※3)。
同論文で適正な国際資源循環を進める上での貿易政策を付言しており、現在、タイ工業省工場局において中古バッテリー輸入規制案が議論されています(※4)。
(※1)日タイ官民自動車ビジネスフォーラムを開催しました(経済産業省HP)
(※2)本ディスカッションでは、科学研究費・国際共同研究強化(A) (20KK0299)、基盤研究(B)(22H00763)、基盤研究(C)(21K12370)、SATREPS (JPMJSA1901)、環境研究総合推進費(S-19-2(2))の成果の一部を利用しています。
(※3)経済学部教授 佐々木創のリチウムイオン電池等のリサイクルに関する産学連携研究の成果が英文誌に掲載されました(plus C 中央大学産学官連携プラットフォーム)
(※4)http://php.diw.go.th/rubfung/upload1/file1_225.pdf(タイ語)