経済学部

経済学部/FLP国際協力プログラムの林光洋ゼミ4年生が浦和学院高等学校の生徒に向けて模擬授業とキャンパスツアーを実施

7月11日(木)、浦和学院高等学校の生徒たち約40名が多摩キャンパスの見学に訪れました。昨年と同じように、経済学部およびFLP国際協力プログラムの林光洋ゼミ4年生が出迎え、キャンパスツアーと模擬授業を行いました。

高校生たちはモノレール駅から7号館までの間に学部共通棟や図書館、生協店舗、学食といった施設を見て回り、そのスケールの大きさや学生の多さに驚きながら、大学への興味を深めているようでした。

7号館で行われた模擬授業の冒頭では、経済学部教授 林光洋から、学部とゼミについて紹介がありました。その後を受けてゼミ生は3年次に1年間かけて実施した研究プロジェクトの概略や2週間のフィリピン現地調査の写真をスライドに映し、そこからスムーズにマニラ首都圏の貧困問題に話を繋げました。

今回は、現地で「パグパグ」と呼ばれる、残飯を再処理して食べるという行為を模擬授業の中心テーマとして取りあげました。特に、低所得者層が居住する地域では、残飯を再処理して販売する商売が日常的に行われています。これは、明らかに衛生的ではなく健康被害が懸念される社会問題です。浦和学院高校の生徒たちは事前学習でこの社会問題の映像をすでに視聴しており、この日の模擬授業のグループワークでは「パグパグ」の問題について、「フィリピン側と先進国(日本)側それぞれの政府、民間(企業・NGOs)、国民ができること、すべきことを考えよう」という課題に取り組みました。

高校生たちのチームに林ゼミのメンバーがファシリテーターとして加わってディスカッションが始まると、どのチームも熱心に意見を出し合い、用意された模造紙は、さまざまなアイデアが書き込まれたポストイットで溢れました。すべてのチームがそれぞれの結果を短時間にうまくまとめて発表してくれ、プレゼンテーションの技量の高さがうかがえました。

最後に、それぞれのチームで、ファシリテーターを務めた林ゼミ生への質問タイムが設けられました。浦和学院高校の生徒たちは、自分の1年後、2年後を考えながら、大学での学びや生活について積極的に質問をし、現役大学生である林ゼミ4年生は自らの経験をもとに回答していました。また、授業の後には、入試制度について事務職員に質問する高校生の姿も見られました。