経済学部

経済学部・篠原ゼミの学生が優秀賞・準優秀賞を受賞、大学コンソーシアム八王子にて

2023年12月9日(土)10日(日)に学園都市センター/クリエイトホールで開催された第15回大学コンソーシアム八王子学生発表会において、経済学部篠原ゼミの学生各班が「口頭発表」で優秀賞ならびに準優秀賞に選ばれました。

大学コンソーシアム八王子 学生発表会とは

自由な発想で研究成果やアイデアを、八王子の企業や市民の皆様に発表できる場です。
加盟25大学等が結集する場において、学生が日頃の学びの成果を分かりやすく論理的に発表することで自らの研究を発展させるとともに、他者の成果や異分野への理解を通じて新たな価値を発見・創造することで、加盟大学等や八王子地域の発展に寄与することを目的としています。

大学コンソーシアム八王子 学生発表会

第15回大学コンソーシアム八王子学生発表会 受賞結果

 

 

優秀賞 A班

発表タイトル:
「恋愛の壁と少子化~中大生におけるコミュニケーション能力と恋愛の可能性~」

メンバー:
大村早絵子 加藤駿英 菅野瑞稀 鳥海叶恵 渡邊慧一

発表概要:
少子化問題解決の糸口を探る。人が子供を持つには「恋愛の壁」「結婚の壁」「出産の壁」を越えなければならないが、少子化に関する先行研究は結婚と出産の壁が中心である。そこで私たちは恋愛の壁に着目した。コミュニケーション能力(コミュ力)が恋愛の壁を超える鍵と考え、「コミュ力が高いほど恋愛の壁を越えやすい」という仮説を立て、①本当にコミュ力が高いほど恋愛行動をとりやすいのか②もしそうであればコミュ力のうちどのような要素の影響が強いのかを検討する。分析の結果、男性に関しては仮説が支持され人見知りせず人と深い仲を築ける人ほど告白・交際をしやすいこと、女性に関しては仮説が支持されないことが明らかになった。男性のこのような力を高めることが恋愛の壁を突破するのに有効であると考えられる。

メンバーコメント

このような賞がとれたのは篠原先生のご指導と班のみんなの協力のおかげです。この研究を知った人がコミュ力や少子化問題にもっと関心を持ってくれればうれしいです。(班長:菅野)

 

準優秀賞 B班

発表タイトル:
「地域ブランド構築に重要な要素は何か」

メンバー:
井上颯真 太田千瑛 荻野菜々 橋戸小春 山辺太嗣

発表概要:
国内地域間の財政格差の是正策として地域ブランドが挙げられるが、明確な手法がない。そこで地域ブランドを確立するに必須な要素を検出していく。先行研究を参考に、私たちはブランドの愛着度を表す指標であるブランドロイヤリティに着目。それがブランド確立に関係しているという仮説を立てた。
先行研究と同じ9都市を対象とし、調査の指標には「地域ブランド調査」のイメージ想起率を用いた。先行研究の課題として単年のみでの分析が挙げられたので、2011年から22年までの12年分のデータでパネルデータ分析を行い、各要素の関連性を検討した。結果、自分たちの仮説「ブランドロイヤリティが地域ブランド確立に関係している」は一部正しいということが分かった。先行研究の結論を複数年で検証してみると異なる結果が得られるということも分かった。

研究概要PDF

メンバーコメント

このような賞を頂けたのは、先生やゼミの仲間の支えがあったからこそです。班の仲間はもちろん、班外の仲間にもたくさん協力してもらいました。この研究成果で地域ブランドに関心を持つ人が増えたら幸いです。(班長:井上)

 

準優秀賞 C班

発表タイトル:
「ふるさと納税制度地域間格差問題-格差是正に必要な要因は何か-」

メンバー:
明石皓太 浦瀬大翔 清田茄那 花岡宙希 武藤愛梨

発表概要:
私たちはふるさと納税制度による自治体の収入額は寄附金額ではなく、そこから調達費用と税額控除額を差し引いた額(純収支と定義)であること、財政力指数の低い自治体間で純収支に格差が存在することに着目し、その原因を明らかにするためにパネル・データ分析を行った。
まず日本を10地域に分類し、その地域に属する各自治体の純収支額の標準偏差を計3年分算出し、従属変数とした。寄附金額、調達費用、寄付金控除額の標準偏差も同様に求め説明変数とし、分析を行った。これにより各地域の標準偏差を「格差」として、純収支格差に最も影響を与える変数の格差は何かを求めることができた。結果的に、純収支格差に影響を与えるのは寄付金額格差と調達費用格差であることが明らかになった。

メンバーコメント

分析に関しては、何度も試行錯誤したため大変な時期もありましたが、頑張ってよかったです。(班長:清田)