経済学部

経済学部「国際公共政策」にてパシフィックコンサルタンツ株式会社より堀内愛友様をお招きしての特別講義が行われました

2023年6月8日(木)経済学部の講義「国際公共政策」において、パシフィックコンサルタンツ株式会社(※1)・国際開発部の堀内愛友様にお越しいただき特別講義が行なわれました。
堀内様は佐々木ゼミに学び、2018年に経済学部国際経済学科を卒業した、本学のOGです。

講義の冒頭、開発途上国の多くで発生している貧困や紛争など世界規模の課題に対し、各国が力を合わせて平和や発展のために支援を行うことが「国際協力」であるということを話されました。
その国際協力のアクターも援助方式も多様化しており、その中で堀内様が所属する開発コンサルタントの業務内容は、開発計画の事前調査から計画策定、施工管理、プロジェクトの事後評価など幅広い仕事があり、人間生活のあらゆる領域をカバーしているということです。

堀内様は開発コンサルタントは国際協力の現場での「実行につなげる業務遂行者」であること、「専門性」「技術力」そして「企画力」が問われるプロフェッショナルであるということを強調していました。また、開発コンサルの仕事は、時差調整や体力的にハードなど大変なことも多いが、国際社会に貢献できているという実感や様々な文化に触れたり、様々な人と協働できたりとやりがいがあるとお話しされていました。

キャリア形成についてもご自身の実体験を交えながらお話しくださり、将来のありたい姿から逆算的に考えること(バックキャスティング)、「ある組織に就職したい」ではなく「ある分野で活躍したい」というように目標を立てる、どのようなことでもいいので強みや個性を見つけ、市場で求められる希少な人材を目指してほしいと強調されていました。

最後に受講生に対して「自分のパッションを見つけてほしい、そのために積極的に世界に目を向けてください」というメッセージを送り、講演は終了となりました。質疑応答では開発コンサルタントの仕事や海外勤務、キャリア形成など多岐にわたる分野での議論が行われました。就職活動を控えた受講生にとってキャリア設計を考える参考になりました。

また、講義終了後は佐々木創ゼミに参加いただき、グローカル・フィールド・スタディーズ(※2)の一貫で夏休み中に予定しているインドネシアでの調査計画についてコメントを頂きました。リサーチクエスチョンの立て方や、アンケート調査での設問設定など、過去のゼミ活動や現在の開発コンサルタントのご経験から有益な指摘を頂きました。

(佐々木創ゼミ 宇賀神 結子)