経済学部

中大杉並高校のアカデミックプロジェクトに、経済学部林光洋とゼミ学生が参加しました

中央大学杉並高等学校(以下、中杉)では、高校生たちが、「探究」の時間を使って、大学教員や大学生の力も借りながら、社会的課題について考える「アカデミックプロジェクト」という1年間のプログラムをスタートさせました。

中央大学経済学部教授の林光洋とその経済学部およびFLP国際協力プログラムのゼミ(以下、林ゼミ)は、「アカデミックプロジェクト」の中の1つ、「グローバルプロジェクト」を受け持ち、2023年4月15日(土)に中杉を訪問し、初回の授業を行いました。

前半は、林教授から「SDGsって何? ―誕生の背景と特徴―」と題した講義が行われました。またSDGsについての知識を深め、より具体的なアイデアを出すための一例として、林ゼミの学生が中心になって活動しているフェアトレード推進団体「FACT(ファクト:中央大学フェアトレード委員会)」から、フェアトレードはどのような貿易・取り引きのことなのか、SDGsのどのゴールにどのように寄与することが可能なのかといった説明もありました。

講義の最後に林教授から高校生に与えられた、「皆さんは SDGsとの関連で どのような課題に注目して どのように解決していきたい/かかわっていきたい と考えますか?」という問い。これに対して高校生たちはグループディスカッションを行うこととなり、林ゼミ生がファシリテーターとして各グループに入ってテーマ選定やアイデア出しを促しました。

中杉生たちはグループに分かれ、林ゼミの学生の力も借りながら、環境問題や貧困、食料問題など、様々なテーマを話題に挙げて気になる分野を絞り込んでいいきました。最終的に2チームからの発表が行われこの日は終了となりました。

中杉の卒業生を含む林ゼミの学生たちからは、真剣に学ぶ高校生たちについての感想が寄せられました。

【林ゼミ4年生の感想】
授業に参加していた生徒の皆さんは、真剣なまなざしで話しを聞き、グループワークのセクションでは積極的に話し合いに参加していました。この授業を通じて、SDGsを意識して、社会的な課題を見つけ、高校生でも可能な解決方法を考えるようになってほしいです。今後、6月と11月にも授業をお手伝いする機会がありますが、全力でサポートしていきたいと思います。

【林ゼミ3年生の感想】
グループワークでは、私たちもファシリテーターとしてそれぞれのチームに入りました。生徒の皆さんは、授業の前半部分で説明を受けたSDGsの知識を活かし、1人1人が積極的に意見を出し合っていて、この授業から多くを学ぼうとしている意欲を感じました。話し合いの結果をクラス全体に発表してもらった際、柔軟な思考から生まれた意見もあり、多様な価値観を知ることができ、私たちにとっても貴重な機会になりました。