経済学部

中大高校で実施された「経済入門」(科目等履修生)に、大学生・他校生も対面参加しました

科目等履修生制度で高校生にも開かれている「経済入門」の第12回目となる授業を、中央大学高等学校の教室で実施しました。この「経済入門」は通常は多摩キャンパスで開講されていますが、附属校との高大連携の一環として期間中に数度、担当教員が中大高校に出向いて授業を実施することがあります。
中大高校のみなさんは普段、学校の通常授業終了後にそのまま教室でオンライン受講していますが、「(多摩キャンパスやオンラインで受講する高校生が)大学生とディスカッションできるのがとても羨ましい」という声があり、今回、武田准教授のゼミに所属する学生が中大高校を訪れて、授業に参加しました。

武田ゼミの2人はファシリテーターとしてグループワークに参加したほか、教室内を回り、授業のポイントを伝えたり質問に答えるなど、授業進行の補助をこなしました。

実際に大学生とグループワークを行った中大高校の生徒からは「普段のグループワークは誰かから出た良さそうな意見に肉付けしていくことが多かったが、大学生が間に入って一人一人からちょっとずつ違う意見を引き出してくれ、いつもとは違った議論が出来たし、雰囲気が良かった」、「課題について検索する前に、大学生は言葉の定義を辞書で引いたり仮の考察をしていて、やり方がとても参考になった」という声を聞くことが出来ました。

また今回新たな試みとして、普段オンラインや多摩キャンパスで受講している他校生が中大高校の教室で授業を受けるという取り組みが行われました。希望した高校生は1人のみでしたが、中大高生が働きかけて早いうちに打ち解け「いつもの大学生相手よりは(高校生同士)対等に話せて、遠慮のない議論ができた。大学生相手・高校生相手どっちもあると良い」と感想を聞かせてくれました。

授業に出向いた大学生は「知識のアウトプットよりインプットが多い高校生と、アウトプットが多い大学生との、視座の違いを感じました。」と、高校・大学の勉強の仕方の違いからくる印象をそう表現し、その中で高校生の知識の豊富さ・正確さに感嘆もしていました。二人は1年次必修科目として受講した「経済入門」の授業を久しぶりに聞いたことになりますが、「先生がポロっと言ったことが『ここ重要だな』と今なら分かるけど、受講時は気づかなかったと思う」、「当時は言葉の意味や赤く書いてあるところをひたすら覚えようとしてたけど、本当に伝えたいところはその先にある部分だったんだと分かった」など、経済学部で学んできたなかで成長を実感したことを話してくれました。

中央大学経済学部では、引き続き高校生向け科目等履修生制度の充実と高大接続教育に力を入れ、推進してまいります。