経済学部

【ゼミ】井村ゼミ生が2019年度証券ゼミナール大会にて「優秀賞」を受賞!

2020年01月10日

経済学部井村ゼミの学生が、全日本証券研究学生連盟主催の2019年度証券ゼミナール大会にて、優秀賞に輝きました。

2019年度証券ゼミナール大会 概要

  • 主催: 全日本証券研究学生連盟
  • 後援: 日本証券業協会
  • 参加者数:全国の大学のゼミ、証券研究会、100団体、600名程度
  • 開催日時: 12 月20 日(金)12 月 21 日(土)の2日間
  • 場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター
  • 討論テーマ: 増大する企業の内部留保と証券市場(第6テーマ)
  • 参加者:篠原憲太 濱田晴 河村浩毅 渡邉毎翔 荒川泰洋 山田達大
  • 同ブロック参加団体: 明治大学 立教大学 名城大学 甲南大学

受賞学生の声

この度、2019年度証券ゼミナール大会で「優秀賞」を受賞することができました。まず初めに、指導教授の井村進哉先生と主催である全日本証券研究学生連盟、そして本大会に関わった全ての方にこの場をお借りして心より御礼を申し上げます。

我々は「増大する企業の内部留保と証券市場」というテーマの下、論文を提出し、10分間のPower Pointを用いた発表しました。その上で、上記参加大学のゼミナールとの間で2日間に及ぶ討論を行いました。

今回のテーマは、日本企業が保有する約460兆円の内部留保の活用方法と証券市場の活性化を繋げて考えなければならず、論文の作成にあたり様々なデータや文献を用いて議論を重ね、完成しました。

完成した論文には、日本企業の財務構造の特徴を財務省の法人企業統計データを基に詳細に分析した点を始め、内部留保の活用によって、企業や証券市場の活性化のみならず、マクロの視点でとらえた日本経済全体の構造転換も図っていく点を盛り込むことができ、我々井村ゼミの特色を出すことができたと思います。

討論では、内部留保の活用方法についての発言が多く、我々は内部留保の活用について、被雇用者への分配(賃上げ)、配当性向の引き上げによる株主への分配の強化、国内投資、特にESG投資の推進の3点を挙げました。また、ESG投資の推進によって、現在の日本経済の構造である外需依存、大企業中心、東京一極集中からの転換を図り、内需、中小企業、地方の促進も図るという主張を行いました。

また、内部留保の活用方法だけでなく、我々は証券市場の活性化にも重視し、活性化を阻害する要因として、日本銀行のETF買いと世界最大の公的機関である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の株式購入を挙げ、現在の日本の株式市場は「官製相場」化している点を主張し、公的機関が株式購入を即座にやめ、同時に公的機関の保有する株式を銀行等保有株式取得機構に移行するべきであると提案しました。

これまでの論文執筆・研究を通じて、井村先生からの叱咤激励を受けることもありましたが、6人全員最後まで取り組めたことは非常に貴重な経験となりました。結果として優秀賞を獲得することができ、嬉しく思います。
(チーム代表:荒川泰洋 山田達大)