経済学部

【ゼミ】経済学部 井村教授のゼミ生が「証券ゼミナール大会」において優秀賞を受賞しました。

2019年01月15日

全日本証券研究学生連盟が主催し、日本証券業協会の後援で、毎年12月に全国の大学のゼミ、証券研究会、100団体、600名を超える参加者の下に開催される「証券ゼミナール大会」が今年度も昨年12 月21 日(金)12 月 22 日(土)の2日間にわたって、国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。

経済学部からは、井村ゼミナールから3チームが参加し、それぞれA班「日本における中小・ベンチャー企業の資金調達について(第6テーマ)」、B班「日本銀行の金融政策と証券市場(第4テーマ)」、およびC班「今後の国内証券市場の活性化について(第1テーマ)」、が論文提出、プレゼンテーションを行ったうえで、2日間にわたる討論会を展開しました。

その結果、第4テーマの第3ブロックに参加したB班(小川源太君,史雪嬌さん、 堀井勇輝君、前田崚佑君、日比春貴君の5名)が見事優秀賞を受賞しました。同ブロックへの他大学の参加ゼミ・研究会は、立命館大学、北星学園大学、甲南大学、大阪学院大学、愛知教育大学、和歌山大学でした。井村ゼミの優秀賞受賞は、平成14年来、14年振りとなります。

以下、受賞学生の声をご紹介します。

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この度、平成30年度証券ゼミナール大会で「優秀賞」を受賞することができました。初めに指導教員の井村進哉教授に感謝するとともに、全日本証券研究学生連盟、審査委員の方々に厚く御礼申し上げます。

私達は「日本銀行の金融政策と証券市場」というテーマのもと、論文を提出し、10分間のPowerPointを使用した発表に続いて、2日間に及ぶ討論を行いました。

日本銀行による異次元金融緩和政策からの「出口」政策という非常に難しいテーマではありましたが、皆で一つの結論を出し論文という形にすることができたことを嬉しく思います。

一般的に慎重なテーパリング(量的緩和政策の縮小)によって出口政策を行っていくという意見が多いなか、私達の班では岩村充教授(早稲田大学)の著書にヒントを得た「変動金利付永久債」の導入というユニークな意見を提案しました。

この方式は満期を迎えた累積国債を変動金利付永久債に借り換え、市中銀行が引き受け、これを日銀に売却することによって「市場隔離」する。その上で市場金利が上昇する景気回復時や金融市場の正常化に対応して、市中銀行の資産となっている日銀当座預金金利や預金準備率を調節するとともに、日銀保有の売りオペを通じて「市場開放」して、累積したマネタリーベースを吸収するというものです。

当日の討論大会では様々な意見が飛び交う活発な討論が行われました。このような舞台で初対面の学生と討論をする経験は誰もなく、非常に大変でした。しかし互いに足りない部分を補いつつ、恐れずに積極的に議論に参加していくことができ、結果的にチーム全員が満遍なく発言しその点も評価していただけたと感じています。

証券ゼミナール大会を終え、疲労とともに大きな満足感を覚えました。このような大会に参加でき、素晴らしい賞をいただけて嬉しく思います。

(金融政策班チームリーダー:日比春貴)

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大会概要、6つのテーマ、および提出論文は、下記のURLで閲覧が可能です。