経済学部

清華大学 李強先生をお迎えし講演会を開催しました

2016年02月04日

2016年1月21日(木)、多摩キャンパス7号館7101教室および経済研究所第2会議室にて、中央大学教育力向上推進事業(「国際フィールドでの地域ガバナンス能力育成~地域活性化の政策立案能力の育成~」:取組責任者 経済学部 田中廣滋教授)の取組として、これまでの清華大学社会科学院と本学経済学部の学生・教員の教育・研究交流を踏まえ、同大学社会科学院院長・教授 李強先生をお迎えし、2部構成で講演会を開催しました。

 

第1部は学部学生を主な対象とし、「中日都市経営比較および戦略的提携における今後の展望」というテーマで、李強先生から、北京の都市構築の歴史的変遷、東京との比較分析における日中の都市発展に直面する問題の類似性から、両国が政策の比較、研究の提携に良好な基盤を持っており、東アジア独特の発展モデルを探求していくことについての今後の戦略的提携の展望が語られました。

 

第2部は武石智香子副学長・国際センター所長、篠原正博経済学部長も出席し、大学院生を主な対象とし学部学生も加わる形で開催されました。李強先生から「清河実験および社会科学人材の育成」、田中廣滋先生から「東京都と北京市における住民参加と都市構造改革」というテーマでそれぞれ発表がなされました。講演内容は、両先生を中心とするこれまでの清河地区と八王子市の共同調査の比較分析に基づくものでした。

 

講演を終えるにあたって、李先生からは、田中先生との間で、社会学と経済学という分野の違いを活かして社会的な問題解決に取り組み意義と実際の問題を解決するために実験モデルとする必要性、さらに中国と日本の経済発展や政府と市場の関係の類似性より、日本の経験を中国の今後の都市計画、都市の管理に活かしたいとの意向が語られ、田中先生からは、今後の更なる研究実践のプログラムの可能性が提示されました。

 

講演会の後は、李強先生ご夫妻を囲んで、さらに情報交換と懇親を深める機会を持たせていただくことができました。

 

今回の講演会を踏まえて、両大学の間での教員・学生のさらなる交流の活発化が期待されます。