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平澤哲ゼミ 実態調査報告

調査日:2016年8月24日
参加学生数:4年生7人、3年生10人
調査先:一般社団法人 MAKOTO

調査の趣旨(目的)

東北地方のベンチャー企業・中小企業への投資や経営支援、さらには、地方自治体との連携を通じて地方創生事業に参加している社会的企業を訪問し、地域の問題とその解決に向けてチャレンジする姿勢や周囲の人々を巻き込んでいくリーダーシップを学ぶことを目的とします。

調査結果

一般社団法人MAKOTOは、東北地方のベンチャー企業及び中小企業への投資や経営支援を行う社会的企業として近年注目を集めています。例えば、福島銀行と連携して起業支援を行う「福活ファンド」では、企業倒産を経験した経営者への投資を通じて、再チャレンジを促す一方、地域産業の活性化を目指しています。こうした先進的な取り組みは、「ガイアの夜明け」というTV番組でも取り上げられております。また、ワーキング・スペース「cocolin」を運営し、創業意欲のある人に仕事環境やノウハウを提供するとともに、様々な人々を結びつけるネットワーキングも展開しています。今回の研修は、「cocolin」内で行われたため、学生インターンの方のお話を聞くこともできました。さらに、地方創生事業では、公的機関と連携して地域資源を活用した起業を支援しています。宮城県丸森町の「CLASATA」では、有形文化財の「齋理屋敷」の蔵を改装し、起業拠点として事業を創造しています。今回の調査では、社会的企業の多様な事業展開を学習することができました。担当者のお話を直接伺うことにより、現実の課題やその克服に向けた実体験、そのためのチャレンジ精神を学ぶことができました。さらに、社会的企業に転身したというキャリア転換のお話を伺うことにより、働く意義を考え直す貴重な機会となりました。