―中央大学商学部生が空き家を再生し、移住者の受け入れを目指す―
「たばやまシェアハウスプロジェクト」
学生の挑戦を支える企業の力 
~株式会社タイホウ様の協賛で、丹波山村で11月1・2日に行うDIYイベントを実現~


 中央大学商学部が開講する「ソーシャル・アントレナーシップ・プログラム」の受講生である学生が、山梨県北都留郡丹波山村の空き家削減や移住者受け入れ、地域活性化に向け、村内の空き家をシェアハウスに改修する「たばやまシェアハウスプロジェクト」を始動。2026年春のシェアハウスオープンを目指し、2025年8月26日からクラウドファンディングを実施しています。

 本プロジェクトの一環として、塗装用具メーカーの株式会社タイホウ様(本社:愛知県)より協賛を受け、11月1日・2日にDIYイベントを開催しました。
 協賛によって塗装用具を無償でご提供いただき、空き家の個室部分の壁を塗装する費用を抑えることができました。イベント当日は日協賛いただいた塗装用具を活用し、学生とDIYの専門の方、一般参加者が共に壁の塗装を行う「DIYイベント」も開催しました。このイベントはSNSなどでも発信を行い、単なる作業ではなく人のつながりを増やす機会にもなりました。

地域の空き家を“シェアハウス”へ

中央大学商学部SEPの学生は、山梨県丹波山村で、地域の空き家をシェアハウスとして再生する取り組み、「たばやまシェアハウスプロジェクト」を行っています。

この活動は、「丹波山村の住宅不足、人手不足を解消したい」という想いから始まりました。改修計画・設計・広報まですべて学生が主となり活動しており、限られた予算の中で工夫を重ねながら進めています。

協賛の経緯

今回の協賛は、DIYイベントなどをサポートしてくださったDIYの専門家をされている合同会社クラデイの石井様のご紹介により実現しました。

株式会社タイホウ様は、「伝統のひょうたん印」で知られる塗装用具メーカーで、刷毛・ローラー・容器など塗装関連用具の開発製造・販売を行っています。

また、株式会社タイホウ様は経営理念として、「塗装用ハケ、ブラシおよび用品建築用資材の開発・製造・販売を通し、地域社会が美しくなることによって社会貢献していく」ことをあげられており、「たばやまシェアハウスプロジェクト」に込められた学生たちの想いにも共感していただきました。

DIYイベントで広がる人の輪

11月1日,2日に開催されたDIYイベントは、学生たちの活動をより多くの方に知っていただき、今後の支援や協賛の輪を広げるための取り組みでもありました。

タイホウ様の協賛で実現した塗装作業を通じて、学生たちと一般参加者は自らの手で場を作り上げる喜びを共有し、SNSなどの発信を通じてプロジェクトについて多くの方に知っていただける機会になりました。

株式会社タイホウ様のご紹介

株式会社タイホウは、1976年創業の塗装用具の製造販売会社です。タイホウ印の刷毛の製造販売以降、刷毛・ローラー・内容器など塗装関連用具の製造販売を行っています。

株式会社タイホウ様からのメッセージ

学生の皆さんが地域のために主体的に取り組まれている姿に心を動かされ、私たちもぜひ応援させていただきたいと思いました。空き家を新たな価値ある場所へと生まれ変わらせるこの挑戦が、地域の方々や多くの人の笑顔につながることを願っています。今回、私たちはワークショップで使用される塗装用具の協賛を通じて、活動の一助となれることを嬉しく思います。塗装という作業は、ただ空間をきれいにするだけでなく、「自分たちの手で場所を変えていく」実感を与えてくれるものです。学生の皆さんがその過程を通して、地域の魅力や人とのつながりを再発見し、より深い学びと経験を得ていかれることを心から願っています。これからも、若い世代の皆さんの挑戦を応援しています。

「ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム」について

中央大学商学部では、2019年4月から「ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム(SEP)」というPBL(※)型の学修プログラムを設置し、地域の活性化をめざして奥多摩三村(東京都檜原村・山梨県小菅村・山梨県丹波山村)の地域課題解決に取り組んでいます。(※)PBL : Project Based Learning

中央大学は、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループおよび株式会社きらぼし銀行と、2021年3月から「包括連携に関する基本協定」を締結しており、SEPの趣旨に賛同した株式会社きらぼし銀行は奥多摩三村へ「企業版ふるさと納税」による寄附を2022年度より行っています。

これにより中央大学商学部のSEP所属の約100名もの学生は、奥多摩三村を通じて株式会社きらぼし銀行から、活動に必要となる交通費や商品・サービス開発等費用面での援助のほか、授業内でのサポートや成果発表の機会提供など様々な支援を受け、これまでにない新しい「産官学金」のスキームで奥多摩三村の地域課題解決に取り組んでいます。

2024年度の活動紹介や詳細は、大学ホームページの「プレスリリース」をご覧ください。

プロジェクト概要

プロジェクト名 たばやまシェアハウスプロジェクト
内容 村内の1軒の空き家を単身の移住者に向けたシェアハウスへ改修し運営
場所 山梨県北都留郡丹波山村中組
規模 2階建て(1階:共用スペース兼イベントスペース、2階:個室4部屋)
入居開始時期 2026年4月予定
事業主体 NPOソーシャルアントレプレナー(ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラムの学生が立ち上げたNPO)
協力体制 丹波山村役場/きらぼし銀行/株式会社HOOP/梅鉢不動産株式会社/早稲田大学ボランティアサークルWHABITAT
※敬称略、順不同
今後のスケジュール 2025年9月〜2026年1月: 施工期間
2025年11月・2026年3月: DIY作業(塗装等)
2026年2月: 施工完了
2026年春: シェアハウスオープン予定

クラウドファンディング実施中

 現在、本プロジェクトではクラウドファンディングを通じて応援者を募集しています。集まった資金は、空き家の改修工事や設備整備など、シェアハウスのオープンに向けた準備に活用します。

目標金額 1,000,000円
実施期間 2025年8月26日~11月26日
実施方法 Motion Gallery内プロジェクトページにて
https://motion-gallery.net/projects/tabayama_akiya_project
資金の使用用途 基礎工事・水回り改修などの工事費、家具・家電購入費
その他クラウドファンディング実施にかかる費用
主なリターン 丹波山シェアハウス1ヶ月利用券、空き家見学ツアー参加券
村案内&シェアハウス見学ツアー参加券、運営会議参加権 ほか

関連リンク

  • 中央大学商学部「プログラム科目」(中央大学公式Webサイト) 
    ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム」Webページ

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/commerce/point/program/program_03