国際情報研究科

国際情報研究科委員長挨拶

〈激動のIT社会を生き抜くために!〉国際情報研究科は、情報技術をとりまく国際的な変化の本質を見抜き、対応する力を身につけたいと考えている皆さんの期待に応えます。

堤 和通

国際情報研究科委員長・教授
小向太郎

IT(情報技術)人材が社会に求められていることは、いまさら言うまでもないでしょう。しかし、そこで本当に求められているのは、どのような素養でしょうか。情報技術の世界では、革新的な技術やビジネスが次々と登場しており、その影響は世界中に波及しています。最近も、Web3、メタバース、DXといった新しいコンセプトが提唱され、生成AIが急速に注目を集めています。常に新しい技術や知識を身につけないと置いていかれてしまいます。その一方で、次々とあらわれるトレンドをただ追いかけているだけだと、その時に便利に使われる人材で終わってしまいかねません。

現在の情報技術は、社会や経済と一体不可分なものになっています。そういう状況下で、情報技術に関する課題を考察するためには、地に足のついた検討が必要です。情報技術の仕組みを正しく理解して、法制度や社会的な背景、ビジネスとの関係をグローバルかつバランスよく考えられる人材は、まだまだ少ないです。これらについての基本的な理解を踏まえて、きちんとした根拠をもとに、論理的に考察する力が不可欠です。中央大学〈国際情報研究科〉は、修士号の取得を通して、そのような情報社会の未来を支える素養を持った人材を育成することを目標として設立されました。

こうした素養の重要性を本当に実感できるのは、一度社会に出てビジネスや政策の現場で苦労をされた方が多いと思います。社会人のリカレント教育やリスキリングへの要請に応えるために、本研究科のキャンパスは、通学の便が良い都心に設置され、東京メトロ〈市ケ谷駅〉6番出口の目の前の〈市ヶ谷田町キャンパス〉で履修ができます。カリキュラムも、社会人が働きながら履修できるように工夫されています。

もちろん、学部を卒業してすぐに大学院で学びたいという方も歓迎しています。本研究科を修了することで、今後のキャリアをより充実させることができると確信しています。経験豊かな社会人学生と机を並べ、実務感覚を肌で感じることで、より精度の高い研究に取り組むことができるはずです。

このような高い理想を掲げた教育を実現するために、「AI・データサイエンス」「社会デザイン・社会実装」「情報法」「グローバル・コミュニケーション」の各分野について、最先端の知見と熱意を持った教員が揃っています。実務経験の豊富な教員や、政府の政策検討に参加している教員も多く、アカデミックな基礎を踏まえつつ、実践的な研究指導をすることができる体制であると自負しています。

国際情報研究科は、情報技術を取り巻く国際的な変化の本質を見抜き、対応する力を身につけたいと考えている皆さんの入学をお待ちしています。