理工学部

理工学部教授 森寛敏の理論計算化学的研究提案が、世界最速のスーパーコンピュータ「富岳」の利用課題として採択されました

2021年01月05日

第一原理 EFP-MD で超臨界状態下の CO2 の分子・電子構造を解明し、 環境化学工学・創薬化学まで広く寄与

理工学部応用化学科 教授 森 寛敏の研究提案が、世界最速のスーパーコンピュータ「富岳」の利用課題として採択されました。

 

森研究室では、量子化学理論に基づく「化学精度」と古典分子動力学計算に準ずる「計算効率」を兼備した、予測能力をもつ第一原理分子動力学法「有効フラグメントポテンシャル分子動力学法(EFP-MD)」の開発と応用を実施しています。これまでに、高圧・高温条件で生じる超臨界流体について、ナノ秒を超える長時間の第一原理 MD 計算を実行することに、世界で唯一成功してきました。今回の採択課題では、世界最高の演算能力を誇る「富岳」を活用することで、これまでに森研究室が成功した計算規模を 10倍単位で上回る超大規模な第一原理 MDを実施します。これにより、環境化学工学・創薬化学に関わる超臨界 CO2 が示す特異機能物性の起源を、分子レベルまで遡り物理化学的に解明することを目指します。

 

採択課題:
超大規模第一原理有効フラグメントポテンシャル分子動力学計算で拓く超臨界CO2の分子科学

 

リンク:中央大学 理工学部応用化学科 理論化学研究室