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2020年04月10日

理工学部物理学科准教授 橘高俊一郎が文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました

理工学部物理学科准教授 橘高俊一郎が「角度分解磁場中物性測定装置の開発と超伝導対称性の研究」に関する業績により、令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。

 

業績の概要

近年、従来のBCS理論では説明できないエキゾチックな超伝導体が数多く発見され、新奇な超伝導メカニズムの解明が重要課題となっています。そのためには超伝導ギャップ対称性の特定が鍵となりますが、その多くは転移温度が1 K以下と低いこともあって、未解明のままでした。橘高俊一郎先生は、0.1 K以下まで磁場方位を精密制御しながら比熱や磁化を測定できる独自の装置を開発し、非従来型超伝導体のギャップ対称性を特定できるバルクの実験手法を確立しました。さらに、それらを様々な超伝導体の研究に応用して実験データを数多く提供し、特にCeCu2Si2とSr2RuO4という二つの超伝導体においては長年の定説に一石を投じる独創的な成果をあげました。本研究成果は、超伝導研究を大きく進展させるだけでなく、回転磁場下の熱測定法の高度化によって強相関電子系分野の発展にも多大な貢献をもたらすものと期待されます。