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2013年05月15日

理工学部教授 小松晃之の人工赤血球に関する研究が日刊工業新聞などで紹介されました

理工学部教授(応用化学科)小松晃之の“人工酸素運搬体(赤血球代替物)”に関する研究成果が、5月14日付 日刊工業新聞、日経バイオテクなどに掲載されました。

血液型がなく、長期保存可能な人工赤血球が棚置きで常備され、緊急時にその必要量を患者に供給できる体制の確立は、近未来の医療現場に望まれる理想的な姿であり、人類の健康・福祉の向上に多大な貢献をもたらすことは間違いありません。

今回、小松の研究チームは、血中で酸素を運ぶヘモグロビンの分子表面に血清成分であるアルブミンを結合させた新しいタイプの人工酸素運搬体を世界で初めて開発しました。ヘモグロビンがアルブミンで包まれた構造なので、副作用のない安全な赤血球代替物として大きな注目を集めています。得られた(ヘモグロビン‐アルブミン)クラスターの粒径は約10ナノメートル、ヒトの赤血球の800分の1の大きさです。通常の血管はもちろん、梗塞(こうそく)部位にも入り込んで酸素を運ぶことができるため、酸素治療薬としてもきわめて有効と期待されています。現在、大量合成法の確立や動物を用いた生体内酸素輸送能の解明が進んでいます。

研究成果の詳細は、米国化学会(ACS)誌である Biomacromolecules のWeb版にオンライン公開(2013年5月15日付)されました。

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