総合政策学部

2022年度 第1回FPS seminar seriesを開催しました

2022年06月03日

6月1日(水)、講師として泉川泰博氏(青山学院大学 国際政治経済学部教授)を多摩キャンパスにお招きし、『ロシア=ウクライナ戦争とアメリカ外交』をテーマに講演会を開催しました。

泉川氏は国際関係論やアメリカ外交、東アジアの安全保障などの専門分野を中心に研究されており、2020年度に執筆された論文が、北米の政治学全体に対し最も権威ある学会であるAmerican Political Science Association (米国政治科学学会) の International History and Politics Section (国際史と政治部会) より最優秀論文賞を授与されました。詳細につきましてはこちらのページをご覧ください。

 

講演では、本論へ入る前に、まず冷戦終結以後の東側諸国における民主化やNATO拡大、2014年のクリミア併合から継続するロシアによるウクライナ侵攻などの詳細についてご説明いただきました。

その上でロシアに対する米国側の対応として、国際世論への積極的な情報開示やNATOを中心に同盟諸国との連携、歴代の民主党政権から継承する早期の軍事不介入宣言など米国内の政情を踏まえた外交姿勢についてご講演いただきました。

また、米国ジョージタウン大学大学院在学時代の経験やかつての教え子であるウクライナ人留学生の現況報告といった様々な体験談をお聞かせいただきました。限られた時間の中で、米国内外の政策だけでなく日本を含めたアジアが抱える外交の諸課題についても紹介され、講演は締めくくられました。講演後は、時間の許す限り学生や教員との質疑応答を行いました。

今回は総合政策概論の履修者に限らず、他学部生を含め400人を超える学生・教職員が参加しました。