総合政策学部新着ニュース

2017年09月28日

総合政策学部 3年 山田麻莉奈さんの調査活動が、ドイツのWestfalenblatt紙に掲載されました

山田麻莉奈さん

政策科学科 3年 山田麻莉奈さんは、授業として参加したドイツ語研修の滞在中にリヒテナウ市にて再生エネルギーに関する取材調査を行い、その様子がWestfalenblatt(22万人以上の読者を持つドイツ地方新聞)に掲載されました。

 

山田さんは、再生エネルギー先進国であるドイツを研究対象とし、「今後の日本の再生エネルギー政策に必要なものとは?~ドイツ・リヒテナウ市の事例から考える~」をテーマにした調査研究は、学生の特に優れた研究テーマに対して給付される「プロジェクト奨学金」の2017年度 学部長賞にも選ばれています。

 

山田さんの現地での調査活動についてインタビューをしました。

 

――環境に興味を持ったきっかけは何ですか?
山田 
通学していた小学校が、太陽光発電や雨水の利用、屋上緑化などを積極的に行うエコスクールだったので、子どもの頃から自ずと環境について考え学ぶことができました。大学進学後は、エコ先進国であるドイツに興味を持ち、1年次からドイツ語を専攻しています。

――今回取材に行ったドイツのリヒテナウとはどんな街ですか?
山田 
街の至る所に風車が立ち、ほとんどの家屋に太陽光パネルが設置されているのを見て、市民の再生エネルギーに対する意識の高さを感じました。風力と太陽光の発電だけで街中の電力がカバーできるそうです。

 

――リヒテナウでの取材で印象に残ったことを教えてください。
山田 
リヒテナウ市気候保全対策管理人のフォッス氏と、市民団体「ウェストファーレン・エネルギー」団長のパウリ氏と面談させていただきました。現地では総合政策学部の外国人契約講師で、研修担当者であるヤンボール先生が通訳としてご協力くださいました。取材で印象に残ったことは、ドイツと日本における再生エネルギー政策の決定プロセスの違いです。ドイツでは、国民一人一人のエコロジーに対する意識がとても高く、国民が主体となって政府を動かすパワーがあることです。

 

――リヒテナウを訪れて日本で取り入れるべき発見はありましたか?
山田 
リヒテナウでは市民が気軽に再生エネルギー政策に参加できる仕組みがあります。例えば、今回お会いしたパウリ氏の市民団体などは、組織が設置した風力や太陽光発電に市民が投資することができます。投資者への配当もあり、気軽に参加できるシステムとして確立しています。日本では個人で太陽光パネルを導入しようと思っても費用は高額ですし、どうしても再生エネルギー政策を他人事と考えてしまいがちなのですが、こういった気軽に参加できるシステムが日本にもあると、もっと身近に感じることができるのではないかと思いました。

 

山田さんは、日独それぞれの自治体の取り組みを比較分析するために、リヒテナウの他、5月から川崎市での取材を始めています。川崎市では、過去に公害問題が起きたことをきっかけに、工業地帯でありながら環境都市として持続可能な経済活動を行うことを目指して環境問題に取り組んでいます。

 

山田さんの研究成果は、総合政策学部主催の学生研究発表会「リサーチフェスタ 2017」で中間発表されます。

 

 

◆「プロジェクト奨学金」とは◆

学生ならではのアイディアや企画、調査計画に対して、それらを実際に具現化できるような支援として2014年度から新たに設立された、総合政策学部独自の奨学金です。研究成果は総合政策学部主催の研究発表の場「リサーチフェスタ」で発表され、年度末に活動報告としてまとめられます。