国際情報学部
日本電気株式会社(NEC)に内定
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iTLを進学先に選んだ理由を教えてください。
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法学と情報を融合して学べる学部に強く惹かれたからです。最初は法学部と迷いましたが、ITと法学を掛け合わせた学びを掲げる学部が他になく、非常に興味を惹かれたためiTLへの進学を決めました。また、これからの時代に必要とされるスキルや知識を身につけられる点も魅力的に感じました。さらに、カリキュラムの内容が多彩で幅広く、パンフレットを読んだ際にワクワク感があったのも決め手の一つです。加えて、市ヶ谷という都心のキャンパスも魅力の一つだと思いました。
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iTLの授業科目の中で最も印象深かった科目を教えてください。
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「情報政策ワークショップ」と「SNSとコミュニケーション」です。
「情報政策ワークショップ」はタームごとにゲストの講義を聞いて、その内容についてマイルド派とラディカル派に分かれて政策を立案し、それぞれの政策について討論する授業でした。官公庁の方々にゲストとしてご講義いただいたので、情報通信にまつわる制度設計の実際が学べたのが面白かったのはもちろん、政策を立案するために、チームメンバーと議論したりスライドを作成したりするのに苦労したのも印象深いです。
「SNSとコミュニケーション」は個人的に興味があったSNSに関する授業だったこと、実務家の先生による授業だったことが印象深いです。SNSの来歴や特性、テクノロジーの進歩に伴うSNSの変化やSNS上で交わされるコミュニケーションの変容などについて学びました。毎講義飽きずに受講できたのを記憶しています。iTLらしい講義の一つだと思います。 -
ゼミでの研究テーマ、卒業論文・卒業制作のテーマを教えてください。
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行動ターゲティング広告について研究しています。インターネットでサイトを閲覧しているとよく広告が表示されますが、これらは私たちのインターネット上での行動履歴などをもとに、趣味や関心事を推測して、個人に最適化された広告が配信されています。この手法はユーザーの好みに合う広告が配信されるのがメリットとして挙げられます。一方、ユーザーによっては不快感を覚えたり、広告配信の仕方によっては、ユーザーを誘導できたりしてしまう危険性もあります。この手法は特にEUで問題視されており、活発な議論が行われています。EUでの議論や動向を参考にしながら、日本における行動ターゲティング広告のあり方や法整備について研究しています。
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ゼミの中で自分が成長できたと思うところを教えてください。
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情報収集能力と論述力です。卒業論文に活用できそうな日本語や英語の文献を見つけ出し、実際に参照する文献の取捨選択を行い、その上で文献を精読し、自分の言葉で文章としてまとめる一連の流れは大変でしたが、文章を書く良い訓練になったと感じています。
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アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。
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長期インターンとバーでのアルバイトに力点を置きました。
長期インターンでは、インターネットスポーツメディアの会社でプロジェクトマネージャーの補佐をしました。新規事業立案の際の市場調査や資料作成などを担当しました。実際の会社で業務に携わったのは勿論、責任ある仕事をするというのはとても貴重な経験だと思います。
バーでのアルバイトでは接客からドリンクの提供までほぼ全ての業務を行いました。他の接客業と違い、お客様との距離も近く適切なコミュニケーション、距離感をはかるのに苦慮した記憶があります。また、日々色々なお客様がご来店くださるので、お客様にあったコミュニケーションのスタイルを探っていくのは、大変ですが面白くもありました。普通に学生生活をしているだけでは関わることのない方々とお話する機会があったのは、このアルバイトならではだと思っています。 -
大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。
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大学での学びを活かして活躍ができると考えたからです。ゼミの研究分野である「個人情報保護とプライバシー」に関する知識はIT業界では大きな強みになると考え、IT業界を志望しました。なかでも、NECは事業領域が幅広く、官公庁の事業など規模の大きいプロジェクトに携われるチャンスが多くある点が魅力的でした。また、AIとビッグデータを活用した生体認証の事業は、自分の関心事であるAIと大学での学びである「個人情報保護とプライバシー」と関連することもあり、魅力を感じました。
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iTLでの4年間はいかがでしたか。
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非常に充実した4年間だったと思います。興味をそそられる面白い授業がたくさんあって4年間飽きることなく学び続けられました。良い友人にも恵まれたし、最終的にiTLを選んだあの時の自分に感謝しています。
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受験生へのメッセージをお願いします。
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偏差値も大事ですが、自分は何が好きで何に興味があるのかをしっかり整理した上で進路選択をすると良いと思います。もし、自分の好きとか興味がイマイチ分からないというなら少しでも面白そうと思ったり、ワクワクしたりする方を選択するのも良いかもしれません。それで本当に大丈夫なのかと思いますが、ワクワクする方に向かって全力で行動すれば、自ずと主体性や行動力などといった結果や成果はついてきます。