国際情報学部

パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社に内定

パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社に内定! 岩崎旭さん

iTLを進学先に選んだ理由を教えてください。

私はもともと法学に強い関心を持っており文系を選びましたが、高校時代には理系分野にも興味がありました。そのため、進学先を選ぶ際には、文理融合の学びができる環境を求めていました。iTLは、法律と情報技術の両方を学べる点が非常に魅力的で、私の興味にぴったりと合致していました。特に、将来的にデジタル社会において必要となる多角的な視点やスキルを身に付けることができる点に惹かれました。また、法律の知識を深めながら、技術的な背景も学べることから、社会において実践的かつ有用な知識を身につけることができると確信し、iTLを進学先として選びました。

iTLの授業科目の中で最も印象深かった科目を教えてください。

「情報ネットワーク論」と「AI・ロボット法」です。
「情報ネットワーク論」では、HTMLやCSS、JavaScriptを使って実際にウェブサイトを制作しました。自分が書いたコードが思い通りに動いたときの達成感や、うまくいかないときの試行錯誤の楽しさを学ぶことができ、プログラミングの魅力を強く感じるきっかけとなりました。
「AI・ロボット法」では、AIやロボットの進化が法律に与える影響について深く考える機会を得ました。特に、自動運転車が事故を起こした場合の責任問題など、技術の発展と法的課題がどのように交差するかを学ぶことができました。この授業を通して、急速に進化する技術に対応する法律の重要性とその複雑さに気づかされました。
これらの科目は、文理融合の学びを深める上で非常に意義のあるものでした。

ゼミでの研究テーマ、卒業論文・卒業制作のテーマを教えてください。

ゼミでの研究テーマは「生成AIに関する著作権法の解釈と議論状況について」です。生成AIが急速に普及する中で、AIの学習段階における既存コンテンツの大量学習に関する日本の規制が世界各国と比べて緩やかであることが注目されています。また、AIが生成したコンテンツが著作権侵害に当たるかどうかについての議論も進行中です。ゼミでの研究は、生成AIのインプットとアウトプットの両面から、著作権法における解釈と議論の現状を整理し、今後の法制度のあり方を検討しています。
卒業論文のテーマは「アプリストア規制のあり方について」です。スマートフォンのアプリストアが市場に与える影響が大きくなる中で、その規制の適切性が問われています。私は各国の法律と日本の法律を比較し、国内のアプリストア規制のあり方について検討しています。この研究を通じて、日本におけるアプリストア規制の適切な方向性を検討したいと考えています。

ゼミの中で自分が成長できたと思うところを教えてください。

ゼミでの活動を通じて、特に「協働する力」と「主体性」が成長したと感じています。個人研究に加えて、共同研究も行ったことで、他者と意見を交換しながら研究を進める力が養われました。共同研究では、異なる視点を持つメンバーと協力しながら、共通の目標に向かって取り組むことで、自分では気づかなかった新しい視点やアイデアを得ることができました。加えて、自分の意見を明確に伝え、他者の意見を尊重しながらも必要な修正や提案を行うことで、研究全体をより良い方向へ導く力も身につけました。
さらに、ゼミ内での研究活動を通じて主体性も大きく成長しました。自分の研究テーマについて深く考え、自らの判断で調査や分析を進める中で、研究の方向性や内容を自分自身で決定する力が養われました。議論が進んでいない新たな問題に対して、自ら仮説を立て、検証し、結論を導くプロセスを経験することで、主体的に考え行動する姿勢が自然と身についたと感じています。

アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。

私はデジタルマーケターとして広告代理店でアルバイトをしていました。このアルバイトでは、広告運用の基礎から広告作成、管理まで幅広い業務に携わり、デジタルマーケティングの実務経験を積むことができました。特に、広告効果の分析や改善提案を行うなかで、常に物事に対して考え続ける力が身についたと感じています。自分が作成した広告で売上に貢献する様子を見た時は、大きなやりがいを感じました。また、チームでのコミュニケーションを通じて、プロジェクトをスムーズに進めるための調整力や、目標達成に向けた戦略的な思考を養うことができました。

大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。

大学生活を通じて、将来の進路を考える中で、自分が学んだ知識を活かせる職種を探していました。いくつかのインターンに参加する機会があり、その中でパナソニックの知財職に出会いました。知財の仕事は、法律を軸としながらも理系の知識が求められ、私がiTLで学んだことと深く関連していると感じました。また、メーカーの知財部であれば、生活に密着した製品や技術を扱うことで、社会に貢献できると考えました。インターンシップ中に、私の生成AIの著作権についての研究に興味を持っていただき、パナソニックが提出するパブリックコメントに私の意見を反映していただけたことはiTLの学びが社会でも繋がっていることを実感できる経験となりました。これらの経験を通じて、自分が社会で貢献できる場所を見つけたと感じ、パナソニックへの応募を決意しました。

iTLでの4年間はいかがでしたか。

iTLでの4年間は、自分の興味に合致した学びを深められる、非常に充実した時間でした。シンポジウムや特別講義を通して、最新の技術に関する話題と、それに法律がどのように交差していくかを理解する機会が豊富にありました。また、各分野の豪華な講師陣がそろっている環境で学ぶことで、自分の知識や視野を広げることができました。特に、生成AIや著作権法など、興味のある分野について深く学ぶことができたのは大きな収穫でした。iTLのカリキュラムは、私にとってまさに理想的な学びの場であり、この4年間を通じて、自分の将来の方向性を明確にすることができました。

受験生へのメッセージをお願いします。

受験勉強、本当にお疲れ様です。iTLは、技術と法律が交差する分野で学びたいと考える方にとって、最適な環境を提供してくれる学部です。充実したカリキュラムが揃っているので、自分の興味を深めながら将来の進路をしっかりと見据えることができます。進学先を選ぶことに迷うのは当然のことですが、自分が何に興味があるのか、どんなことを学びたいのかをよく考え、その選択に自信を持ってください。iTLを選んでいただけたら、素晴らしい先生方や多くの仲間が皆さんを待っています。自分の道を信じて、最後まで頑張ってください。応援しています!