国際情報学部

富士通株式会社に内定

富士通株式会社に内定! 小林莉緒さん

iTLを進学先に選んだ理由を教えてください。

情報技術について学際的に学べるiTLの環境が魅力的だと感じたからです。高校時代、私は主に英語や国際問題などのグローバル教養にフォーカスを置いて勉強していました。その過程で、グローバル教養だけでは将来の多様な課題に対応するためには十分ではないと考えるようになりました。そこで、グローバル教養を学びながら、現代社会でますます重要性を増している情報技術についても深く学ぶことができる環境があるiTLへの進学を決めました。

iTLの授業科目の中で最も印象深かった科目を教えてください。

1つ目は「ICTビジネスと公共政策」です。最先端の情報通信技術を用いたビジネスを展開する企業が、法規制やルールメイキングにどのように向き合っていくのかを学ぶ授業です。著名なスタートアップ企業や行政機関の講師の方々がリアルな現場の声を聞かせてくださり、興味深い内容でした。さらに、講師の方々がその場で学生からの質問に答えてくださる双方向型のスタイルも魅力的で、どの回もとてもワクワクしました。それまで情報系の勉強ばかりしていたのですが、授業をきっかけに「情報の法学」にも関心を寄せるようになりました。

2つ目は「データマイニングとAI」です。近年のキーワードであるAIって何だろう、ということから始まり、ビッグデータから、何らかの知見を導きだすデータマイニングについて学びます。AIと聞いたらなにかはわかるが、実際にどのようにして作って扱うのかがわからない人が多くいると思います。そんな疑問を実際に手を動かして解決してくれるのがこの授業です。また、データというのは一目で見てこういう傾向がありそうだなと決めつけがちですが、この授業を取るとデータをさらに理論的な視点でみるスキルが身に付きます。

ゼミでの研究テーマ、卒業論文・卒業制作のテーマを教えてください。

「BACnetによるビルの照明制御システムの実装」が私の卒業制作テーマです。近年日本では目指すべき未来社会の在り方として Society5.0が掲げられています。私はその実現のための場の一つとして「スマートビル」に着目しました。スマートビルとはICTを活用してビルを制御、その結果として得られたデータを有効活用したさらに高度な制御機能を備えたビルです。そこで実際に未だ照明制御システムが未実装のまま放置されているビルに着目し、スマートビル化することを目指しています。

ゼミの中で自分が成長できたと思うところを教えてください。

自己解決能力だと思います。私は松崎ゼミに所属しており、研究分野が情報基盤でした。ゼミでは情報基盤の基礎知識の習得のほか、プログラミングなどを行っていましたが、やはりわからないことだらけでした。しかし、わからないことが多かったからこそ調べる・情報の信憑性を確認・結果をまとめる、このプロセスの癖がつきました。人に頼るのではなく自分で答えを導き解決する能力は今後エンジニアで活躍する上で重要なスキルだと思っています。そのため、この力を松崎ゼミで養えたことにとても感謝しています。

アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。

iTLで学んだプログラミング知識を活かし、エンジニアを育成する転職型プログラミングスクールで長期インターンシップをしていました。このインターンシップでは自身もカリキュラムに取り組みスキルアップをしながら、プログラミングの指導をすることで、プログラミングスキルや、教える・伝えるスキルを高めました。またサークルはiTLの軽音サークルの他に理工学部のバスケットボールサークルに所属していました。授業だけでなく様々な活動を通して交流を増やすことができました。

大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。

iTLで学んだ情報基盤の知識を応用して持続可能社会に貢献できる情報技術を提供したいと考えたからです。iTLの様々な授業で、情報技術が大きく社会に貢献していることを学びました。学部内プロジェクトとして、「単位計算アプリ」をチームで制作する機会にも恵まれ、この経験から、課題解決のやりがいや情報技術の利便性を実感しました。ゼミでは情報技術によって世界をより持続可能にしていくことを大きな目標に、Society5.0に貢献するスマートビル作りについて研究しています。こうした経験から、私のITに関する知識を活かし、社会に貢献したいという思いが強くなり、大きな影響力を持ち、より多くの人に技術提供ができる富士通で働きたいと思い、応募しました。

iTLでの4年間はいかがでしたか。

入学時に私が学びたいと思っていた情報分野も深く学ぶことができ、さらに情報の軸を中心に学際的に法律や国際社会で活躍していくための宗教学や倫理学を学べたのはとてもよかったです。各ゼミの研究の進捗を発表し合い、様々な分野の研究を聞く機会もあり、ワクワクしました。松崎ゼミでの活動では実際にシステムを動かし学んだことを実践する場があり、iTLならではの学びが得られ有意義な大学生活でした。4年間を通じて、私の視野は大きく広がり、将来のキャリアに対する確固たる基盤を築くことができました。

受験生へのメッセージをお願いします。

iTLでは情報の仕組み、情報の法学、グローバル教養の三分野を広く学べるため、将来的な選択肢も広く見据えることができます。受験の時点で将来像が明確に思い描ける人も、そうでない人も、この学部で学べば幅広い知識分野を学ぶことができ、将来の選択の幅を広めることができることは間違いありません。
勉強詰めで苦しい時期かと思いますが、努力は必ず報われます。ぜひ、自分の可能性を信じて、受験に挑んでください。