国際情報学部

東京大学大学院に合格

東京大学大学院に合格! 花岡桃可さん

iTLを進学先に選んだ理由を教えてください。

高校2年生の時に文系選択をしましたが、まだ将来の道が定まっておらず、文系分野も理系分野も幅広く学べる文理融合型の学部に興味がありました。iTLには文系出身でもプログラミングといった情報について学ぶことができる点に魅力を感じました。さらに、法律について学ぶことができる点もiTLに惹かれた理由の一つです。情報を活用したルール作りを行っていく必要がある中、iTLでは時代の最先端を生きるための実践的な知識を身に付けることができるのではないか、と考えiTLに進学を決めました。

iTLの授業科目の中で最も印象深かった科目を教えてください。

授業科目の中で最も印象深かった科目は「プログラミングのための数学」と「ICTビジネスと公共政策」です。
「プログラミングのための数学」は、高校時代では学ばなかった数Ⅲの分野まで扱い、数学の概念や性質まで学ぶことができました。今まで、数学と言えば公式を覚えそれを使って正解を求めるだけの科目だと思っていましたが、数学の面白さを感じることができました。コロナ禍で遠隔授業だったので、先生とオンライン上でやり取りしながら正解までたどりつけるよう頑張りました。
「ICTビジネスと公共政策」は、ほぼ毎回の授業でゲストの方に講演をしていただける授業で大変興味深かったです。ゲストによる講演がない回では、ディスカッションを行いました。社会問題を解決するための方針や具体的手段について考えたり、他の人の意見を聞いたりすることが面白かったです。

ゼミでの研究テーマ、卒業論文・卒業制作のテーマを教えてください。

ゼミでは「卒業制作」として、「防災意識が避難行動に及ぼす影響」と題して平常時の防災意識や知識により避難行動はどの様に変化するのかについて解明しています。個人属性や普段の防災意識、過去の災害経験などについて質問する事前アンケートと、マンションの自室から避難所までの行動を選択してもらうゲームを作成しました。事前アンケートとゲーム結果は因子分析を用いて分析を行いました。普段からの防災に対する意識を持っている人の方が適切な行動ができる、という結果を導くことができました。

ゼミの中で自分が成長できたと思うところを教えてください。

チームで1つのものを作り上げることの大変さと重要さに気づきました。私が所属しているゼミでは、個人ではなく共同研究が推奨されています。最初の方は役割分担など悩むことも多々ありましたが、アイディアを出し合うことで自分一人では思いつかないよりよい物を作り上げられることを実感しました。研究は一人だと行き詰ってしまうことがありますが、複数人いるとその解決策の糸口を掴めることを学びました。
また、やりたいことを形にする難しさを感じました。ゼミの研究活動では、解決・解明したい事柄に対して、どのようにアプローチをするのか、その後どの様に分析をし、結果を出すのか、といった一連の流れを自分で考えなければいけません。自分が解明したい内容に対して、先行研究を参考にしながら自分なりに解決していく力を今後さらに磨いていきたいです。

アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。

大学3年生の後期の約半年間、アメリカ合衆国テネシー州の「テネシー工科大学」に留学をしました。現地では毎日のようにイベントがあり、ジャパニーズクラブやバドミントンクラブなど複数のサークルに所属し、充実した日々を送ることができました。現地では、「Excel」や「R」を使ってデータ分析を行う授業やコミュニケーションの授業など4つの授業をとりました。特にコミュニケーションの授業では相手が何を伝えたいのかを聞き取ることが難しかったです。最初のうちは相手の言っている内容がわからないため、返答することができずに涙を流した時もありました。しかし、隣の人に確認をしたり徐々に耳が慣れてきたりすると自分の意見が言えるようになり、最終的に最高点の評価をもらうことができました。努力が報われた瞬間でした。
留学先では勉強面のみならず、明確な目標を持っている友だちが多いことで大きな刺激を受けました。自分の意見をはっきりと持っていて、その意見を他人と共有したいという姿勢は日本人には若干欠けている部分だと思います。この先、人生選択をしていく上で自分がしたいことを常にはっきりとさせ、選択した後も自分の意見を持って過ごしていきたい、と強く感じました。

大学生活を経て、なぜその進学予定先を受験しようと思ったのか教えてください。

iTLは学際的な学部で、「法律」・「情報」・「教養」を広く様々な分野を学ぶことができました。卒業後は、より専門的な知識を身に付けたいと思い大学院進学を決めました。そして、iTLで習得した行動情報分析の知識を活かしながら社会問題の解決に直接関われるような分野に興味を持ち始めました。2年次に中央大学主催のボランティアに参加した経験なども踏まえて、災害の現状を分析し、解決策を考案していくことに携わっていきたい、と考え進路先を決めました。

iTLでの4年間はいかがでしたか。

刺激的な授業や仲間、面倒見の良い素晴らしい先生に出会うことができたことが4年間の中で一番の宝物です。授業を受ける中で、自分の興味はどこにあるのかについて考えることができました。ゼミやプログラミング、英語の授業で一緒だった常に挑戦意欲のある仲間からはいつも刺激を受けていました。2年生後期から飯尾ゼミに所属し、研究の面白さや大変さを実感できました。 授業、サークル、留学、ボランティア、大学院入試など、いつも何かに挑戦し続けた4年間。振り返ると濃い時間を過ごすことができたと思います。一生涯の友だちに出会え、自分自身が成長できた4年間でした。

受験生へのメッセージをお願いします。

大学4年間は、今まで過ごしてきたどの学生生活よりも濃い時間になることと思います。自由な時間が多い分、自分自身で生活を充実させていく必要があります。自分の進むべき進路に悩んだり、研究が自分の思うように進まなかったりして苦労することもありました。しかし、その分自分の将来が見えてきたり、成果が出たりした時には達成感や充実感を味わえました。iTLでは、プログラミングや情報法についてはもちろん、「哲学」などの教養科目も必修で、自分の興味に合わせて幅広く学ぶことができます。また、様々な分野に関心がある友だちと接する中で、今まで考えたこともなかった考え方や道を知ることができます。皆さんも個性豊かな仲間たちと学際的なiTLで時代の最先端を生きてみませんか。