国際情報学部
一般社団法人共同通信社に内定
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iTLを進学先に選んだ理由を教えてください。
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高校生の頃からマスコミ業界、特に記者を志していました。そこで、大学でジャーナリズムについて学ぶのみならず、社会一般的な教養や、情報社会の最先端な技術・課題についても学びたいと考えていました。「『情報の仕組み』と『情報の法学』の融合」を学部理念として掲げ、「情報の仕組み」、「情報の法学」、「グローバル教養」の三本柱から情報について広く深く学べる本学部は、私が学びたいことにぴったりだと考え、進学先に選びました。
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iTLの授業科目の中で最も印象深かった科目を教えてください。
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「統合英語」と「情報心理学」です。
「統合英語」は、1年と2年の前期・後期で実施されました。コロナ禍であっても、オンラインでお互いの顔を見ながら、英語で会話したことが非常に力になりました。また、授業内で扱うテーマも、プログラミング言語やセキュリティーに関する話題など、情報に関連する内容が多く、実践的な英語力を磨けたと感じます。
また、「情報心理学」では、電子監視社会の心理やゲノム診断など、「人間の心」と現代の社会のあり方について、多くの資料映像などを視聴しながら、学ぶことができ、印象的でした。 -
ゼミでの研究テーマを教えてください。
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ゼミは、「FLPジャーナリズムプログラム松野良一ゼミ」と学部の松野良一ゼミに所属しました。FLPでは、ベトナム戦争下の反戦喫茶に関するルポルタージュ制作、中央大学出身で特攻隊員として亡くなった富澤健児さんに関するドキュメンタリー制作に取り組みました。富澤健児さんのドキュメンタリーは、ウェブ上で視聴することができるので、ぜひ視聴してみてください。「南西諸島の空から―ある特攻隊員の日記-」
学部ゼミでは、東日本大震災の震災遺構と被災の記録に関する研究・取材を行なっています。こちらは、現在ドキュメンタリー制作中です。 -
ゼミの中で自分が成長できたと思うところを教えてください。
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何事も諦めない粘り強さを身につけることができました。富澤健児さんの取材では、残された僅かな資料から、関係者の住所を探し出し尋ね歩き、ついには遺族の方からお話を伺うことができました。また、学部ゼミで取り組んだテーマでも、何度断られてもあきらめず、証言してくれる方を探し続けました。このような、粘り強さ、何事にもめげずに取り組む力を身につけました。
また、ぼんやりと想像していた「記者」という仕事が明確になりました。松野教授のご指導を通じ、取材を進める具体的な方法論や、ストーリテリングの手法、文章の書き方、「記録・保存し後世に伝えていく」ことの重要性を学びました。「記者」という仕事を、実際の活動を通して学んだことで、「記者になる」と心に決めることができました。 -
アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。
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大学3年生から、外国の通信社で長期インターンに参加しました。定例会見の聞き取りや、企画のリサーチ、取材相手との交渉などを行いました。また、企画を提案する機会も多くあり、自分自身の企画が、実際にニュースとして世界に配信された際には、大きなやりがいを感じました。
他にも、重要な記者会見や現場にも同行し、取材というものの雰囲気を、身をもって体験してきました。インターンシップでの経験を踏まえ、ますます通信社の記者として働きたいとの気持ちが高まりました。
またサークルでは、国際交流サークルに所属。海外大学生と英語を用いて交流を行いました。ここでの学びがあったからこそ、通信社でのインターンシップでも英語を用いて仕事を行うことができました。 -
大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。
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自分が目指すジャーナリスト像を最も実現できるのが、共同通信社だと考えたからです。ゼミ活動で、取材することや、抱いた疑問を深掘りし、埋もれていた歴史的事実にたどり着く面白さを学びました。
この経験を通じ、取材により力を入れることができる、そしてどこへでも誰にでも取材に行けるペン記者になりたいと考えるようになりました。その上で、マスコミの中でも大きな影響力を持ち、国内外にニュースを発信でき、自分の取り組みたい取材に積極的に取り組める環境がある共同通信社を志望するようになりました。 -
iTLでの4年間はいかがでしたか。
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一言で表せば、「無我夢中」な毎日でした。大学の授業のみならず、サークル活動、ゼミ活動、インターンシップなど多くの活動に取り組んできましたが、その全てを大学がサポートしてくださったと感じています。特に、ゼミ活動は変則的で、急遽取材に行くことや、備品を借りることがありましたが、毎度事務室の方々が迅速に対応してくださいました。事務室のサポートが強い部分も、国際情報学部の魅力です。
マスコミ系を目指す方には、この上ない環境が揃っていると思います。先生方、事務室のみなさま、同期などのサポートがあり、やりたいと思ったことを、全て叶えることができた4年間でした。 -
受験生へのメッセージをお願いします。
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高校生活・大学生活を通じて、「これをしたい!」とトキメキを感じるものをぜひ見つけてください。私の場合、高校生の時に「記者」に抱いていた小さなトキメキが、大学時代を通じ、より大きく、より具体的なものとなり、そして新たな自分の進む道となりました。幅広く学ぶことができる国際情報学部には、自分が将来何をしたいのか、きっと見つかる環境があると思います。