国際情報学部

株式会社日立製作所に内定

株式会社日立製作所に内定! 江成智哉さん

iTLを進学先に選んだ理由を教えてください。

私は中央大学の附属校に通っていたため、中央大学の中から自分に合った学部を選びました。附属高校に入る前の中学生だった私は弁護士に興味があり、将来中央大学の法学部で法律を学ぶつもりでした。しかし、高校2年生の時に中央大学に新しい学部ができることを知り、法律と同時に情報も学べるiTLに興味を持ちました。情報技術はおろかPCの使い方すらままならなかった当時の私は、将来的に情報技術はどの職業でも必要になるだろうから今のうちに学ばなければならないと考えました。そのため、もともとの興味があった「法律」と将来必要になるだろう「情報」を学べる唯一の学部であるiTLを進学先に選びました。

iTLの授業科目の中で最も印象深かった科目を教えてください。

1年次の「プログラミング基礎」と2年次の「情報ネットワーク論」が今の私に最も影響を与えた科目だと思います。
まず「プログラミング基礎」では、プログラミング言語のひとつであるC言語を用いて機械に指示を出す方法やPCの構造などの知識を得られ、プログラミングに興味を持つきっかけになりました。2年次の「情報ネットワーク論」では、HTMLとCSS、JavaScriptを用いてwebサイトを制作しました。この授業によって自分が機械に出した指示が自分の意図した通りに動く快感や、逆に意図していない動作をした時に「どうやって修正しようか」と試行錯誤する楽しさを学びました。また、指示した結果が視覚的に現れるので”モノづくりをしている感”があり、マークアップ言語を通してプログラミングの楽しさを知る第一歩になったと思います。

ゼミでの研究テーマを教えてください。

「色覚多様性向け画像調整ツール」を制作しています。
これは色覚多様性という、特定の色の組み合わせが認識しづらい方でも認識しやすいようにパワーポイントの配色を変更するツールです。具体的にはパワーポイントを一度pdfにし、それを画像として取り込みます。そしてその画像たちに配色が変更されるような調整を加え、再度パワーポイントとして資料化する仕様です。

ゼミの中で自分が成長できたと思うところを教えてください。

私の所属する吉田ゼミでは、各人が自分の決めたテーマに沿った成果物を制作します。そのため、自分の制作物に必要な知識やスキルは自分で自発的に獲得しなければならず、試行錯誤の毎日を送る中で、何事もまず自分で調べる癖がつきました。また、毎週の進捗報告会では先生やゼミ生から新しい観点からのアドバイスをいただけるので、自分の得た知識をさらに深めることができ、多角的な視点を持つきっかけにもなりました。

アルバイトやインターンシップ、サークル等、正課外の活動について教えてください。

ある学校にてプログラミングを教えるアシスタントとして約2年間インターンシップに参加しました。このインターンシップを通して、ただプログラミングのスキルを教えるだけでなく、生徒たちの成長を間近で感じることができました。初めは手探りであった生徒たちが時間をかけて理解し、次第に自ら考え、実行できるようになる様子は非常に感動的でした。また、教える側としても、生徒からの質問や反応を通して、自分の知識や教育方法について再確認する機会が多くなりさらなる成長の機会となりました。

大学生活を経て、なぜその内定先に応募しようと思ったのか教えてください。

大学で培った情報技術からシステムの効率化に興味を持っていたので、DX分野にSEとして関わりたいと思い、近年デジタルシステムへの注力で成長している日立製作所に応募しました。また、社会イノベーションをキーワードにウェルビーイングの実現をするという目標が日立の根本にあり、自分の色覚多様性に関する研究のスタートとなった「人々の生活を豊かにしたい」という想いとも重なったので、より志望度は高くなりました。

iTLでの4年間はいかがでしたか。

iTLで学んだ私は、テクノロジーが進化する中で、その最前線の知識や技術を身につけることができました。一方で、入学当初から2年の後期まで、コロナの影響で大学に行く回数が極端に少なかったことが大きな縛りとなりました。この状況は私たち学生にとって前代未聞の挑戦でした。初めはオンラインでの授業やグループワークは戸惑いも多かったですが、時が経つにつれ新しい形のコミュニケーションや学び方を見つけていき、逆にその制約が成長の機会となりました。この4年間を振り返ると、情報技術の深い知識を学べたこと、そして大切な人々との関係を築けたこと、さらには未曾有の状況下での経験から、私の大学生活は一層意義深いものになったと思います。

受験生へのメッセージをお願いします。

大学受験は確かに大きなイベントの一つですが、それが人生のすべてではありません。失敗も成功も、それぞれが自分の人生の中で大切な経験として積み重ねられることだと思います。情報系の勉強をする中で、私が感じたことは「技術や知識は常に進化し続ける」ことです。だから、学びの姿勢や柔軟性がとても大切だと実感しています。受験や大学生活もその一部として捉え、自分のペースで進んでいければと思います。