国際情報学部

石破総理大臣らに対して、国際情報学部長・教授の平野晋が、AIの規制に関する意見を述べました

2025年01月09日

国際情報学部学部長・教授平野晋の専門分野は、インターネットの法学研究(サイバー法)、製造物責任法・不法行為法、及びアメリカ法等です。平野は近年、AI・ロボット法の研究を中心に活動し、日本政府によるAIのルール作り(総務省「AI開発ガイドライン」「AI利活用ガイドライン」及び「AI事業者ガイドライン」)や、国際機関である経済協力開発機構のAIルール作り(「OECD AI原則」)にも貢献してきました。昨年、平野は、内閣府の「AI制度研究会」の構成員に指名され、岸田前総理大臣等に対しAI規制に関する意見も提言してきました。

先月、平野は、総理大臣官邸において開催された同研究会の第6回会合に参加し、石破総理大臣、城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策等)、及び平デジタル大臣等に対して、日本で普及が進んでいるAIの利活用が、(1)現行の実定法やガイドライン等を遵守するように政府が司令塔となって主導すべきこと、及び、(2)既存の実定法等に欠缺があれば必要な法律等を制定すべきこと、を提言しました。

石破総理大臣は、平野を含む同研究会の提言(中間とりまとめ案)を受けて、関係閣僚に対し、必要な法案を早期に国会に提出するよう指示しつつ、政府の司令塔機能強化の為の「AI戦略本部」設置を表明されました。

なお、AI制度研究会の「中間とりまとめ案」は以下のように公開されており、現在、パブリック・コメント募集中です。

参考:
内閣府AI制度研究会「中間とりまとめ案」(2024年12月26日)(最終閲覧日2025年1月8日)
日テレNEWS NNN「石破首相“AI政策の新法案”早期提出を指示」2024年12月26日) (最終閲覧日2025年1月8日)