国際情報学部

国際情報学部教授の須藤修と、同学部長・教授の平野晋が、総務省主催の国際シンポジウム〈AIネットワーク社会フォーラム2022〉に参加しました

2022年03月24日

AI(人工知能)に関する総務省の有識者会議「AIネットワーク社会推進会議」で議長を務める国際情報学部教授 須藤修(中央大学ELSIセンター長)と、同会議において「AIガバナンス検討会」の座長を務める同学部長・教授 平野晋の両名が、本年3月1日に開催された、総務省主催の国際シンポジウム「AIネットワーク社会フォーラム2022」に参加しました。

なお両名は、本学部の教授であると共に、「中央大学ELSI(エルシー)センター」の所長及び運営委員として、AI等の新興技術の「倫理的・法的・社会的影響」(ELSI: Ethical, Legal, and Social Implications)を研究しており、内閣府の有識者会議「人間中心のAI社会原則会議」においても座長及び構成員を務めて、日本や世界におけるAIのルールの在り方の検討や提言を行っております。

 

シンポジウムでは、まず須藤が、特別挨拶として「AIとDXの動向」と「AI原則とガバナンスに関する取り組み」について報告を行いました。
特に後者では、〈AI原則〉や〈AIガイドライン〉等とよばれるソフト・ロー(soft law:強制力のないルール)を総務省の前掲AIネットワーク社会推進会議等でとりまとめて国際社会に提言してきた経緯や、その提言がパリに本部がある国際機関の〈経済協力開発機構:OECD〉における「OECD_AI原則」等として採用された歴史を紹介。
その上で、EUがAI規制法等の立法を提案してきた新たな動向も報告し、かつ世界の主なAI諸原則・ガイドライン等に共通する規範の現状を整理して報告しました。

シンポジウムでは最後のイベントとして、パネル・ディスカッションが開催され、須藤がそのモデレーターを務め、平野もパネリストとしてこれに参加しました。
ディスカッションは「AIと共生する世界に向けたガバナンス」と題し、特にEUが提案してきたAI規制法のような制定法案を日本も採用すべきか否か等を中心に、熱心な意見が交換されました。
 

なお、そのパネル・ディスカッションの様子や、須藤による前掲「特別挨拶」の動画は、「日経チャンネル:国際シンポジウム『AIネットワーク社会フォーラム2022』」にて公開中です。