国際情報学部

国際情報学部の授業において、株式会社三菱総合研究所から講師をお招きし、講義が行われました

2021年06月16日

澤部 直太様

2021年6月8日、国際情報学部_iTL_の授業科目「システム監査論」(担当教員:本学部准教授 松崎和賢)において、株式会社三菱総合研究所 澤部 直太様をお招きし、講義が行われました。

本科目は、システム監査の受発注双方の立場でシステム監査を円滑に進めるために必要な知識を習得し、システム開発プロジェクトを失敗させないために必要な知識を習得することを目的としています。iTLでは、実務家を招聘することで情報社会の最前線に触れる科目を多数設置しており、本科目も官民から実務家を招いた講義が行われています。

今回ご登壇いただいた澤部様は、株式会社三菱総合研究所 デジタル・イノベーション本部 サイバーセキュリティ戦略グループの主席研究員でいらっしゃいます。情報処理安全確保支援士やCISSP、PMPなどの資格をお持ちであるとともに、情報処理技術者試験委員や、一般財団法人日本情報経済社会推進協会ISMS専門部会委員など数多くの業務実績をお持ちで、『ITエンジニアのためのプロジェクトマネジメント入門』『演習と実例で学ぶプロジェクトマネジメント入門』といった著書も出版されていらっしゃいます。

澤部様のご講義のテーマは「クラウドセキュリティに関する評価・認証制度の最新動向」。

株式会社三菱総合研究所は、経済・企業経営から政策・公共・科学技術分野にいたる広い領域に携わり、調査・研究・政策支援などのシンクタンク機能、企業経営戦略サポートなどのコンサルティング機能に加え、ICTソリューションを提供する三菱総研DCSなどのグループ会社と一体的にサービスを提供し、社会と顧客の課題を総合的に解決するシンクタンクグループとして高い評価を得ている企業です。
※シンクタンク:諸分野に関する政策立案・政策提言を主に行う研究機関。

2021年9月にデジタル庁の創設が予定されていますが、今般のコロナ禍によってデジタル庁への期待はさらに高まりました。行政のデジタル化にあたっては情報システムのクラウド化が課題の1つですが、クラウドサービスは行政のみならず、金融や鉄道、電力、医療といった重要インフラ分野でも既に利用されています。澤部様からはこれらのクラウド活用の現状とセキュリティ対策についてご説明いただきました。

講義の中では、学生から、澤部様に対して、以下のような質問が寄せられました。
・クラウドサービスの監査について、監査項目はいくつあるのか、監査にはどのくらいの時間がかかるのか
・DX推進にあたり、クラウドに切り替えることで業務に支障が発生することはあり得るのか
・三菱総合研究所は国の制度に関わる業務が多いのか

これらの質問に対してもわかりやすくご説明いただき、学生の理解が深まりました。

最後に、澤部様から学生に対し、安心して使えるクラウドサービスに関する問いが投げかけられ、学生同士でグループワークを行いました。

iTLでは、本科目のみならず、「情報の仕組み」と「情報の法学」の知識・理論を複合した実践的な科目を多数設置することで「Society5.0」の実現に貢献できる人材の輩出に努めてまいります。