国際情報学部

国際情報学部の斎藤ゼミにおいて、株式会社EnglishCentralから講師をお招きし、講演が行われました

2021年06月07日

2021年5月20日、国際情報学部_iTL_の斎藤裕紀恵ゼミ(科目名:国際情報演習Ⅱ)において、株式会社EnglishCentral代表取締役社長 松村弘典様を講師にお招きし、オンラインでの講演が行われました。

斎藤ゼミは、EdTech(Education & Technology)を研究テーマに掲げており、EdTechを推進する企業からの講師招聘、企業への訪問を積極的に行うことで、学生はEdTechの社会実装の在り方についての知見を深め、研究に取り組んでいます。2年目となる本年度は、第2言語習得理論と応用言語学の視点から、英語教育へのテクノロジーの活用について学びを深めています。

講演前には語彙習得の理論と語彙習得におけるテクノロジーの利用について事前学習を行い、講演では松村様からはAIを使ったEnglishCentralの英語学習サービスについてお話を聞きました。
EnglishCentralでは2009年にサービスを開始してから、膨大な非ネイティブの英語音声を集め、最新の機械学習システムで解析を行うことによって、他の音声認識ソフトと比較して非ネイティブの英語音声認識率を高くできている点、日本人の発音の傾向を分析して苦手な発音を集中的に練習できる点等のAIを活用したサービスの特徴について説明がありました。今後、日本でも展開予定のAIを活用した自由発話認識chatbotについてもお話があり、あたかも人と話しているように会話できるAIを使った英語学習の新しい可能性について知る機会となりました。

講演後の質疑応答では松村様のキャリアパス、多国籍企業としてのEnglishCentralに求められる人材についてもお話がありました。

講演後はEnglishCentral等のe-Learningを使う際にいかに学習者に内的動機を持たせることができるか、学習者をいかに自己調整学習者にすることができるかについて、議論を行いました。
学生からは社会文化理論の視点から、個別学習として取り入れているe-learningにもグループ活動を取り入れるべきである等、EdTechを活用した英語教育への利活用、改善点についても多くの提案がありました。

国際情報学部_iTL_では、「『情報の仕組み』と『情報の法学』の融合」を理念に掲げ、各分野の基礎的な理論を教授しています。そして学生は、今回の講演のような実社会で活躍されている実務家の方々の講演等を通じて、理論をいかに実践するかを追究していきます。

iTLは、理論と実践を有機的に連携するカリキュラムを通じて、国際社会が抱える諸課題の解決策を論理的に構築し、国際社会に受容される情報サービス・情報政策を実現できる人材の養成に努めてまいります。